「絶対に会話がかみ合わない男たち」との恋愛を描いたアドベンチャーゲーム『狂気より愛をこめて』(※一部センシティブ、バイオレンス、ホラーなどの要素が含まれます)が、7月18日にPLAYISMより発売されました。
イケメンや美少年と仲良くなることを目的とした、いわゆる「乙女ゲー」と呼ばれるジャンルにあたる同作。
しかし、ゲーム説明には「狂気」「ホラー」といった不穏な単語が並んでいます……一体どのようなゲームなんでしょうか?
とにかく会話が噛み合わないキャラクターたち
主人公は私立古詩庵歌羅芽琉院(こしあんからめるいん)学園に転校してきた高校2年生。そこで出会う4人の男は一癖も二癖も……というか会話が成立しません。何を言っているんだこいつらは……。
金髪チャラ男、佐伯祐介
意味不明の単語を羅列する金髪チャラ男、佐伯祐介。
「この大ノルウェージャンフォレストキャット世代で3番目くらいにセクシー予約してたぜ」
ミステリアスな保険医、荒川修司先生
どこかミステリアスな、頭にタツノオトシゴを付けた保険医、荒川修司先生。
「先程の行為は映画泥棒以外の何物でもありません。古歌院学園校則49条、校長のお尻に許可なくホクロを描き足してはいけない。校則違反ですよ」
かわいらしいのに暴言ばかり、田村マシュマロ
かわいらしい見た目とは裏腹に、出会うと暴言ばかり吐かれてしまう田村マシュマロくん。
「気安くはなしかけるな、脆弱な傍観者が」
言語体系すら違うアオルタ先輩
もう言語体系すら違う生徒会長のアオルタ先輩。
「(未知の言語で記載されており、書き起こしできません……)」
彼らと親睦を深め、仲良くなることを目指すゲームなのですが、相手の好みそうな選択肢を選んでもとにかく会話が成立しないので「これ仲良くなれているのかな……」と終始不安になります。
主人公がそれを気にしないのでツッコミ不在で進行していく恐怖と、「うなぎとばし大会」などの意味不明なイベントも相まって、まるで高熱が出た時の夢のような体験が続きました。
言葉が通じないのにだんだん気持ちがわかるようになっていく面白さ
しかし、このゲームは単に奇をてらってこのような意味不明な会話をしているのではありません。
相手の反応や少ないヒントからコミュニケーションをとり続けることで、やがて会話が通じなくても「お前の言いたいことわかるよ!」と心が通じ合うような瞬間がやってきます。