皆さん、お寿司は好きですか? いいネタが入ってるんです。
6月28日に正式版がリリースされた『デイヴ・ザ・ダイバー』(Steam)は、自らモリを持ってネタを捕ってくる「ダイビング漁業お寿司屋さん経営ゲーム」です。なんだそれは……。
昼は海に潜って魚を捕り、夜は捕った魚で寿司屋を経営するという欲張りなこのゲーム。美しい海中の景色や、触り心地のよい楽しさが評判を呼び、Steam上では最高評価となる「圧倒的に好評」を獲得しました。
約1万9000件のレビューのうち97%がGood評価(記事執筆時点。今はもっと増えています)と、国内外を問わず注目を集めています。
昼は潜水漁師、夜はお寿司屋さん
全世界中の魚が集まる不思議な海「ブルーホール」では、熱帯魚から深海生物までいろいろな生き物に出会えます。
色とりどりのおいしそうな魚だけではなく、見つかると襲ってくるサメやウツボなどの危険生物も存在しますが、全部モリで突いてお店で提供してしまいましょう! サメは高く売れるんです。
夜になるとお寿司屋さんが開店します。主人公は料理に関しては素人なのでスゴ腕寿司職人の「バンチョー」にお任せです。
寿司職人バンチョー
お寿司を運んだり、お茶をくんだり、ワサビを用意したり……それぞれの操作は単純ですが、ひっきりなしにお客さんがやってくるので、お寿司屋さんパートはとても忙しい……目が回りそうになります。
お寿司を食べ終わったお客さんは「クックスタ」というSNSアプリでお店や料理についての感想を投稿してくれます。
気合を入れた料理を提供し、それを美味しいと言ってくれる瞬間は、ゲームといえどうれしいものですね。
ゲーム内のSNS「クックスタ」
しかし『デイヴ・ザ・ダイバー』の世界では、そもそも寿司自体が珍しい様子。浅瀬で取れた「クマノミ寿司」といった変りダネの寿司でも大喜びしてくれるのがモヤモヤする……。
お客さんたちに本物の寿司を食わせてやりたい……特に筆者が一番好きなネタである「ウニ」を食わせたい……そんなモチベーションが沸き上がりました。
ストップと言うまで乗せられていくイクラ丼のようなゲーム
というわけで次の日ウニを探しに行くと、かなり序盤の浅瀬で見つけることができました。
しかし、採ろうとすると画面が赤く点滅しダメージを受けてしまいます。
「トゲによって採集できない」と表示されるため、頑丈なグローブを買わないとウニを採ることはできないようです。やってやろうじゃねえか……。
絶対寿司にしてやるからな……
お客さんにウニを食わせたい。その一心で寿司屋の経営を頑張っていると、次々と新しい要素が追加されていきます。
良いシャリのための「農場」、深海にいくならついでにと「写真撮影」、海中の危険生物の「討伐」(もちろん、倒した後はネタにして提供します)、ゲームが進むと「養殖」。
うわさを聞きつけた美食家を相手に料理バトルをするイベントまで。
特に養殖は水槽になっていて、アクアリウム感覚で見た目を作り込んでいくのが楽しく熱中してしまいました。俺はウニを採りたかっただけなのに時間を忘れて何を……。
アクアリウムのような養殖
農場で日本米や野菜を育てたり
深海では巨大生物との戦いも
著名な美食家と料理バトルをしたり
これは……何?
まるでストップと言うまで乗せるのをやめないイクラ丼のように、これでもかというほど新要素を挿入することで、プレイヤーを飽きさせずに最後まで遊んでもらおうという製作者の心遣いが感じられます。
飲食店もゲーム作りも、食べてもらうための気遣いと思いやりは同じだなと思いました。
念願のウニ……!
そうこうしているうちに、うちの寿司屋もだんだんと繁盛するようになってきました。そして、念願のウニを触れる厚手のグローブを入手することができたのです。
これで新鮮なウニをお客さんに食べさせられる……! 今までスルーすることしかできなかったウニを片っ端から採集し、新鮮なウニ寿司をメニューに配置すると、たくさんのお客さんがウニを食べに来店してくれました。
ついに、うちの寿司屋のメニューにウニが
おいしいおいしいとハートマークを出しながらウニを食べるお客さんたち。
そんな姿を見ていると、その日のお茶くみは気合いが入り、あっというまに完売御礼となりました。
とても忙しい営業でしたが、お客さんたちにウニを楽しんでもらうことができて大満足。さっそく“クックスタ”に投稿があったので、ニコニコしながらアプリを開くと……。
「タツノオトシゴ焼き。サクサクで美味しい」
……
……
……
そっちかあ~~~~!!!!!
デイブ・ザ・ダイバーはPC(Steam)向けに配信中。Nintendo Switchでも2023年内中に発売が予定されています。