電動アシスト自転車は子乗せモデルだけじゃない。


年間想定販売数が1ヶ月で売れた
実際には予想以上の人気で、当初想定していた年間販売台数200台をわずか1ヶ月で販売しました。
また、注目すべきがその年齢層。
40代以上が中心で、購入者の平均年齢は60歳を超えていました。

後継機種は3機種にラインナップ拡大


体験してもらうことで、市場拡大を狙う

観光地やリゾート地などでのリースビジネスも年内に開始
街に溢れる電動アシスト自転車。
主力は子供を乗せて走れる子乗せモデルですが、最近、都市部では電動アシスト機能がついたシェアバイクも人気です。
そんな中パナソニックが昨年発売したのが、電動アシスト機能を搭載したマウンテンバイク「XM1」です。
ヨーロッパなどで人気のダウンヒルというアクティビティに便利なモデルとして打ち出し、お値段はなんと33万円。
丘や山などから自転車で駆け下りてくる爽快感を楽しむダウンヒルは、車に自転車を積んで山の上に行き、そこから自転車で下りてくるというスタイルが一般的ですが、電動アシスト自転車であれば、急勾配でもスイスイ登れます。
自転車で登って、自転車で下りてくるということが可能になります。
とはいえ、33万円する自転車が本当に売れるのか、発売当時は疑問の声も多かったといいます。
実際には予想以上の人気で、当初想定していた年間販売台数200台をわずか1ヶ月で販売しました。
また、注目すべきがその年齢層。
40代以上が中心で、購入者の平均年齢は60歳を超えていました。
パナソニックサイクルテック 片山栄一社長は、「快適に楽しめるというところが支持されたのではないか」と分析します。
7月からは、一気にラインナップを増やして3機種を発売します。
従来モデルよりもさらにパワーアップした「XM2」はバッテリー容量が増えて、最長(ecoモード)107kmの走行が可能。もっともアシスト力の強いHIGHモードでも61km走れます。
距離だけではなく、勾配20%以上の坂道でもスイスイ登れる「マルチスピードドライブユニット」も備えています。
変速の不具合が少なく、変速時間は0.5秒、ペダル停止状態でも変速できるというもので、国内でこのユニットを搭載するのはこのモデルが初めてとなります。
価格は38万円(税抜)で、機能も攻めたハイエンドモデルです。
従来から機能を継承した「XM1」330000円、エントリーモデルの「XU1」225000円もラインナップします。
パナソニックでは今後、電動アシスト自転車を使ったアクティビティの楽しさを多くの人に知ってもらうために様々な展開を進めていくと話します。
「昨年、予想以上の台数が出た中で、今年もそれ以上の数字が出るとは考えていない。まずは、スポーツタイプの電動アシスト自転車の市場を創っていくことが重要。観光地やリゾート地でのリース展開も年内にはスタートして行きたい」(片山社長)
実用的な需要からアクティビティでの利用へと、電動アシスト自転車の市場が広がりを見せています。