宅配ボックスで子育て世帯のストレスが減る?パナソニック、世田谷区、Amazonが実証実験
世田谷区、パナソニック、Amazoが実施した実証実験で、子育て世帯の荷物受け取りストレスが100%改善。課題は非対面受け取り、荷物のサイズなど。
子育て世帯のストレスを減らそう!

東京都世田谷区在住の子育て世帯を対象に世田谷区、パナソニック、アマゾンが共同で宅配ボックスの実証実験を実施しました。
その結果、実験に参加した全ての人が「宅配ボックスにより、荷物の受け取りに関するストレスが軽減された」と答えました。
宅配ボックスの需要が広がる

パナソニックの戸建て住宅用宅配ボックス「COMBO ミドルタイプ」
宅配ボックスとは、宅配業者が荷物を入れておける備え付けの箱のこと。
マンションやアパートなどの集合住宅で導入されてきた設備ですが、ネット通販などの普及で宅配物の数が増加したことにより、最近は戸建住宅用の宅配ボックスも注目されています。
宅配ボックスがあっても再配達になっちゃうことも
今回の実験で特徴的なのが、再配達率を減らす目的に加えて、家に人がいる時であっても宅配ボックスを利用してもらう、つまり「非対面での荷物の受け取り」を増やそうとしたことです。
子育て世帯は、授乳や寝かしつけなどの育児に時間を取られ、荷物を受け取る時間すら取れないなどの声があったことが理由です。
しかし、結果は30%と目標には達しませんでした。
今回の実験の結果は以下の通り。
「不在時の受け取りストレスが軽減した」100%(目標90%)
「非対面での受け取り」 30%(目標50%)
「再配達による待ち時間」 39時間(目標10時間)
再配達による待ち時間の減少も、当初の目標には達しませんでした。
子育て世帯の荷物は大きい!

子育て世帯に届く荷物はオムツや水など、宅配ボックスに入りきらない大型のサイズのものが多かったそうです。
そのため、対面での荷物の受け渡しや再配達しなければならないケースが想定より多くなってしまったそう。
在宅時の宅配ボックスの活用と大型化を進める

今後は、大型荷物に対応した宅配ボックスの展開、不在・宅配を問わず宅配ボックスの利用を推奨する宅配業者向けのシールの配布を実施します。

パナソニックは、自治体・宅配業者・メーカー・住人を対象とした宅配ボックスの啓発活動を続けていくとしています。