巨大な中国空気マーケットでパナソニックが見据える勝ち筋とは

    中国で綺麗な空気を吸うためにはお金がかかる。世界中の空気清浄機メーカーが熱視線を送る中国市場でどう戦うか。大気汚染が話題になる前から製品を展開していたパナソニック中国に聞いた。

    中国で綺麗な空気を吸うためには、お金がかかる

    2012年にPM2.5の問題が大々的に報道されてからというもの、中国の富裕層の間で「空気にお金をかける」ということは常識になった。

    中国の巨大な空気市場に世界中の家電メーカーが熱視線を送っている。

    日本の総合家電メーカー、パナソニックも2002年から中国で空気清浄関連の製品を展開している。空気を綺麗にする家電といえば、日本では「空気清浄機」が一般的だが、パナソニックが中国で主力製品として展開しているのは、「新風商品」という換気システムだ。

    転機は2012年にPM2.5の問題が大々的に報じられたこと

    空気清浄機は清浄スピードが求められる

    需要はまだまだ2倍にも3倍にもなる

    一部報道でも伝えられているように、中国経済の先行き不安は高まっている。

    実際、2018年は不動産市況とともに、新風製品の販売も厳しい結果になったという。しかし、池田さんは現在の状況をチャンスであり、チャレンジだと捉えている。

    「新風商品は『健康快適』がキーワードとなる商品です。ニーズにあった製品をしっかり提案して行けば、現在の需要は2倍も3倍も成長する可能性があります。新風業界のトップランナーとして、切磋琢磨して需要を高めていきたい」