家電メーカーのパナソニックが、全く新しい取り組みをスタートさせた。
「空気換気アラート」「小動物の管理ツール」など、生活必需品ではないけれど、あったら便利な製品の「つくりかた」をインターネットで無料公開しているのだ。
自分で作ることに意味がある
実際の製品レシピはシンプルで簡素だ。制作に必要な部品は全て自分で購入しなければならないし、わからなくなった時のコールセンターなどもない。これは「自分で作る」ということに重きをおくからこそだという。
「全ての部品が揃ったキットでは得られない体験をして欲しい。『自分で部品を買う』というところからが、ものづくりのスタートだと思っています。
初めて電子工作を作る人にとっては、部品を買うことがハードルだったりします。各レシピには部品の購入先のリストを貼ってあるので、電子部品について何もわからなくても、買えるようになっています」
ビジネスとして捉えていない
川島さんは「今回のプロジェクトはビジネスとして捉えていない」と明言する。
「D+IOのムーブメントが広がって、ユーザーから『今度はこういうものを作って欲しい』というアイディアが多く寄せられるようになって、それが次のプロジェクトの種になってくれれば嬉しい」