野球好きの記者が今年のセ・リーグ順位を予想しました。

人間だもの。
カープの黄金期はしばらく続く(広島ファン・貫洞記者)
1)広島カープ
2)横浜ベイスターズ
3)読売ジャイアンツ
4)阪神タイガース
5)ヤクルトスワローズ
6)中日ドラゴンズ
カープの黄金期はしばらく続く。そう言える明確な理由がある。
まず大前提としてのドラフト論。
1)1975年の初優勝に端を発する第1黄金期の到来は、ドラフト制度の発足から約10年。山本浩二もドラフトでカープに入った。
2)最後の優勝は1991年。その後しばらくは江藤・前田・野村・金本をそろえ、「ビッグレッドマシーン」と呼ばれる強打の時代もあったが、投手が崩壊していた。なぜならば、希望枠導入により、ドラフトが大きく変質。かつFA制度も導入され「巨人・阪神の育成牧場」と呼ばれる時代に入った。
3)2016年の25年ぶり優勝は、希望枠の廃止から約10年。つまり、しっかりした育成手腕を持つ球団が公正な条件下で優勝を争うチームをつくるには10年かかる、ということの証明であり、これから読売の主筆あたりがドラフト制度を変えない限り、当面はカープがAクラス入りを果たし続けることになる。1975−1991のように。
その2
タナキクマル野村アベの同級生5人組をはじめ、主力はまだ20代。これから数年が全盛期となる。かつ高橋などローテの隙間を埋める投手も上がってきている。
打線は誠也、松山、新井、エルドレッドと4番を打てる人材が複数いて、状況で組み替え可能。評判の高い坂倉や中村奨成を2軍に落としても全く響かないだけの選手層の厚さが維持されている。
ベイスターズは勝負の年(横浜ファン・伊藤記者)
1)広島カープ
2)横浜ベイスターズ
3)読売ジャイアンツ
4)阪神タイガース
5)ヤクルトスワローズ
6)中日ドラゴンズ
今年もペナントレースは広島がぶっちぎりそう。広島は全盛期を迎えた野手陣が充実。横浜、巨人、阪神はどこが2位になっても4位になってもおかしくない団子レースだろう。
巨人はマイコラスが抜けた穴を野上や新外国人が埋められるか。他球団のファンとしては菅野をどの球団にぶつけてくるかを注目している。ヤクルト、中日は若手をじっくり育てる年になるか。
日本シリーズ進出を果たした横浜はラミレス体制3年目、勝負の年とも言える。
懸案だった二遊間にゴールデングラブ賞レベルの大和をFAで獲得。ドラフト1位の立命館大学の左腕・東も順調な仕上がりをみせ、開幕早々に先発が予想されるほか、2位神里、8位楠本も開幕一軍入りし、充実した戦力補強ができた。
打撃陣は打点王ロペス、日本の4番筒香、首位打者宮崎を揃えたクリーンナップは健在。不安要素は中継ぎ陣。昨年不調だった三上、須田が本来のピッチングを取り戻せるか、先発から転向した井納がフィットできるかがカギとなる。
昨年2ケタ勝利の今永、濱口、広島相手にバッティングでも魅せたウィーランドの離脱が痛いが、オールスターまで5割をキープできれば、カープ次第で優勝も狙えそう。
高卒2年目の細川は注目株。フルスイングからのド派手なホームランで一軍定着を期待したい。
ヤクルトが台風の目に(ソフバンファン・徳重記者)
1)ヤクルトスワローズ
2)広島カープ
3)読売ジャイアンツ
4)横浜ベイスターズ
5)阪神タイガース
6)中日ドラゴンズ
一強と見られがちな広島だが、球団史上初の3連覇はそう容易くはない。オープン戦では薮田がピリッとせず、岡田、大瀬良にも不安が残る。CS出場はほぼ堅いが、優勝まではないと予想する。
DeNAは先発陣にけが人が多く、阪神は打線は新外国人ロサリオの出来次第、巨人はマイコラスの穴が埋まるかとそれぞれ不安を残す。
そんな中、あれっという間に優勝をかっさらうのではないかと考えるのがヤクルト。この球団、優勝に絡まないと思った年ほど活躍する天邪鬼球団。
先輩・青木の指導、さらに時代錯誤な宮本の強面指導で1番に起用される山田が覚醒。
基本的には打線は強いチームで、館山が先発として復活、5月に復帰したライアン小川が連勝街道を爆走し、アルメンゴ、ハフの新加入投手が当たれば、優勝、そして翌年はまた最下位か。
刷新グループ vs 継続グループの戦い(中日ファン・小関)
1)読売ジャイアンツ
2)広島カープ
3)中日ドラゴンズ
4)横浜ベイスターズ
5)ヤクルトスワローズ
6)阪神タイガース
良くも悪くも新しい選手を起用しなければいけないチーム(ジャイアンツ、ドラゴンズ、スワローズ)が、継続路線のチーム(カープ、ベイスターズ、タイガース)よりも面白くなるのではないかと考えてみた。我らがドラゴンズは若手ピッチャー総動員となりそうで楽しみ。