「バニラカーには同じデザインの車体が存在しない」あのトラックに隠された意外な事実

    一度聞くと耳から離れないアレです。

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    という歌声を聞いたことはありませんか? 都内の繁華街でよく見かける求人バニラのアドトラックです。

    お金超大好きというストレートなメッセージには同意しかありません。

    そんなド派手で賑やかなバニラカーが、京都ではこんな感じで走ってるらしいのです。

    京都の景観に配慮したシックな色合いのバニラカーだ!!

    めっちゃ何かに配慮してるwwwww

    おとなしいモノトーンのチェック柄で、「もっと稼ぎたい」「お金超大好き」などのアピールもなくなっています。

    こんなバニラがあっていいのだろうか。

    バニラのトラックを普段から見ている人たちからも戸惑いの声が挙がっていました。

    これはどういう事情からできたデザインなのか、バニラの広報担当者に聞いてみた。


    バニラカーには同じデザインの車体が存在しない

    --あのバニラがまさか空気を読んでおとなしい色にするとは思いませんでした。どんな心境の変化でしょうか。

    バニラ:まさかこんなに話題にしていただけるとは思わなかったです。ただバニラではこれまでもプラモやネットショップでの展開、Remixコンテストなども実施しているように常にバニラカーの試行錯誤も続けています。

    心境の変化ということは一切なく、「バニラらしいデザインを追求」したら、あのデザイン以外は考えられなかったというだけで、本当に恐縮です。

    と言いますのも、実はバニラカーには同じデザインの車体が存在しないんですよ。なので今回はご当地バニラカーの第2段でして、美しい京都の景観に馴染む『通称:はんなりバニラカー』のデザインとして即決採用しました。

    ちなみにご当地バニラカーの第1段は大阪のバニラカーで“黄色×黒”のとある動物風デザインで、こちらも好評走行中です。


    --色は落ち着いてますけど、でも歌はいつものやつですよね?

    バニラ:それはまだご覧いただいていない方々のために、ノーコメントでお願いします。ぜひ京都に行って見かけたら、目を閉じて耳を傾けてみてください。


    --京都の方から「東京でやってろ」といった反応はありました?

    バニラ:おかげさまで京都の方々にも「景観にマッチして素敵ですね」「はんなりバニラカー良いですね」とたくさんの目撃写真と温かいメッセージをいただき、他県の方々も「京都に行ったら探してきます」と、ご当地限定レアアイテムのように楽しんでいただけていますね。

    特に最近はTwitterやInstagramでバニラカーをアップするのもトレンドになっているんですが、これは各界の著名人様がバニラのことを「かっこいい」「かわいい」「ウケる」「実はマジメ」などといろいろな側面を引き出してくださったおかげです。


    --そもそもバニラカーは全国で走っているのでしょうか?

    バニラ:現在はバス型のバニラカーも全国各地を走行していますが、最近では「遂に○○県もバニラカーが来たから都会認定された」や「うちはバニラカーが来ない田舎だよ(T T)」という謎のバニラからの都会認定チャレンジ(?)もあるようです。

    少しずつ台数を増やしつつ、近隣の各県をスケジュールごとに組んで走行をしています。


    ゼロ円タクシーからのオファーはまだなし。

    --話は変わりますが、都内ではゼロ円タクシーというものが始まっています。バニラさんもさっそく話題に乗っかっていましたが、実際に広告の検討はしてるんですか?

    バニラ:DeNAさんのタクシー配車アプリ「MOV」ですよね。いや、むしろどうすれば出稿できるんですかね?

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    結構な数で「バニラの出番だろ」「バニラカー乗りたい」というツイートがあったのですが、現状オファーはまだないですね(笑)

    でも最近はいろいろなコラボのお話をいただけるようになってきたので、もっと皆さんが驚くサプライズ企画をどんどん出していけたら嬉しいですね。

    バニラの公式Twitterでは限定のペーパークラフトも配布しているので、ぜひフォローしてみてください。

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    --はい。あとで作ってみますね。



    はっきりとは口にしなかったが、やはり京都という場所柄、厳格な景観ガイドラインに従ったのではないだろうか。

    というのも京都の屋外広告物規制区域では、「マンセル値」という色の値により、規制対象色や禁止色が設定されている。

    例えば最も厳しい第1種地域や歴史遺産型第1種地域では以下のようなマンセル値の色が規制あるいは禁止されている。

    冒頭にあるバニラカーもこのマンセル値に従った色合いと見ていいだろう。

    また色の組み合わせについても配慮が求められており、以下のような組み合わせは好ましくないとされる。

    「バニラカーの試行錯誤も続けています」とさらっと言っていたが、いろいろ苦労があるんだろうなあと思った。