「サステナブルな暮らしをトイレから」 竹でつくったペーパーをサブスクで届けるサービス

    思ったより安いです。

    長野県のスタートアップ企業・おかえり株式会社が、竹でつくった環境にやさしいトイレットペーパーを「BambooRoll」(バンブーロール)として商品化。1月18日から定期便サービスを開始した。

    なぜ竹でできたトイレットペーパーが環境にやさしいのか? その理由は「実は竹は木ではなく、非常に生育の早い『草』だから」とおかえり代表の松原佳代さんは話す。

    「竹はプラスチックや木材の代替資源として注目を集めています。草である竹は木よりはるかに早いスピードで生育し、収穫してもすぐに自然に生え、少量の水で農薬を使用することなく早く成長します」

    木は成木になるまで10年以上かかるのに対し、竹は地下茎から毎年タケノコとして芽が出て、約3ヶ月で10メートル以上に成長するという。

    さらにバンブーロールの製造過程では自然エネルギーの電力を用い、漂白剤を使用しない、ナチュラルな色合いのトイレットペーパーに仕上げる。

    配送もプラスチックフリーのリサイクルダンボールパッケージで届けるなど、徹底して廃棄物ゼロを目指すという。

    バンブーロールはすでに公式サイトで初回発送分の先行予約の受付を開始している。

    1箱18ロール入りで1800円で、2月28日までの先行予約は1440円。この1箱がだいたい4人家族で1ヶ月に使う量の目安になるという(2人家族なら2ヶ月に1箱)。

    「ないと困るトイレットペーパーだからこそ、一人ひとりの小さな暮らしの変化でも、日々の暮らし方や消費の仕方を考えるきっかけになり、それが大きな変化となり得るかもしれません。持続可能な暮らしへのきっかけにバンブーロールがなればと考えています」(おかえり・松原)

    トイレットペーパーは重くてかさばるから買って帰るのも大変。この機会に環境にやさしい製品が毎月自動的に届く生活に切り替えるのも良さそうだ。

    おかえり株式会社は2020年12月に設立した持続可能な社会を目指すスタートアップ企業。長野のほかにも米国・ポートランド、エストニア・タリンを事業拠点に、今後もサステナブルなプロダクトやサービスを開発していくという。