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HPVワクチンの9価ワクチン 2月24日から販売開始

これまで日本で販売されていたものより効果の高いHPVワクチンの9価ワクチンが、2月24日から発売されることが決まりました。

子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染を予防するHPVワクチン。

MSD株式会社は、9種類のHPVへの感染を防ぐ9価ワクチン「シルガード9(組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン)を2月24日から発売すると発表した。

公費で接種できる「定期接種」にするか検討することが決まっている。今月中にも費用対効果などを検討した資料「ファクトシート」が国立感染症研究所から出され、その後、厚労省の審議会で審議が始まる。

日本でだけ販売遅れ 定期接種化も

日本ではこれまで、子宮頸がんになりやすいハイリスクな16型、18型への感染を防ぐ2価ワクチン(サーバリックス)と、その2つの型に加え良性のイボのような尖圭コンジローマを起こす6型、11型も防ぐ4価ワクチン(ガーダシル)が発売されていた。

9価ワクチンは4価ワクチンがカバーする4つの型に加え、やはりがんになりやすい31、33、45、52、58の5つの型も含めた9つの型への感染を防ぐ。

子宮頸がんの90%以上を防ぐとして先進国では主流となりつつあるが、ワクチンの安全性に不安を抱く人が多い日本では承認や発売が遅れた。

安全性の監視強化のため、接種者と被接種者は全例登録され、追跡される。

値段や供給量は公表していないが、個人輸入での接種では3回接種で約10万円かかっていた。

MSD広報は、「安全性に関する情報提供をしっかりと行い、適正使用していただけるように努めていきたい。これまでのHPVワクチンよりもカバーできる型は増えるので、ますます子宮頸がんの予防に貢献できると考えている」と話している。

MSDでは4価ワクチンの「ガーダシル 」の男性接種拡大も承認されており、こちらも今後、定期接種化が検討される見込み。