• 311 Japan badge

私のほとばしる石巻愛を聞いてほしい こけし、グルメ、風景、そして人

通ってしまうのにはわけがある。

石巻が大好きです。

なんだかよくわからないこけしがあるし。

こけし、寝てるし......

アフロなこけしもいるし

アートなこけしもいます。

両サイドにいるのはたこじゃなくて、「いちごショートケーキ」をイメージしたこけしだって。真ん中は虎の威を借るこけし

こけし、動くし

YouTubeでこの動画を見る

youtube.com

この「石巻こけし」を作ったのは林屋呉服店の若旦那、林貴俊さん(44)。震災で商品も津波の被害に遭い、「石巻に新しい名物を」と2015年3月11日から独学で作り始めたら大当たり。全国から注文が来るようになりました。「こんなこけしがあったらいいなって、思いつくままに作っています」。

石巻こけしの基本バージョンはこちら。漁港の町、石巻をイメージして髪飾りは魚、海の青を使います。

石巻こけし「Tree Tree Ishinomaki」は、ネットや電話で注文もできます。でも林屋呉服店(石巻市立町2-6-26)に直接行って、お気に入りを探してほしい。非売品の名作もたくさん見ることができます。

食べ物も美味しい。B級グルメの「石巻焼きそば」

石巻焼きそばは二度蒸ししためんが茶色いのが特徴。柔らかくもちもちしためんに魚介系の出汁が濃厚に染み込みます。

こちらの石巻焼きそばを作ってくれたのは石巻駅前の「たこ焼き くるるん」店長の伊東健則さん(44)と千恵子さん(72)親子。震災の時、店は腰の高さまで浸水しましたが、二人で日和山に逃げて無事でした。

当然、石巻は寿司も美味しいです。クジラが入っているのが石巻らしいところ。

夜、地元食材と地酒を楽しみたいなら、お勧めの店は「四季彩食いまむら」。地元の陶芸家に石巻の夜の海をイメージして作ってもらったお皿に盛られた野菜と刺身の盛り合わせです。

低温でじっくり焼かれた熟成肉もたまりません。

地酒の墨廼江を合わせます。

作っているのはこちら今村正輝さん(38)。元々は東京・銀座の和食店で板前さんをしていましたが、震災でボランティアに入り、地元出身の妻と出会って結婚。ボランティア仲間と手作りで2013年4月に自分の店を開きました。

四季彩食いまむら」はコの字型のカウンターで、料理を作っている様子を見ながら楽しめるお店です。今村さんや一緒に働くお店の人との会話も最高の肴です。

飲み足りないと思ったら、平日昼間は喫茶店で、夜は金、土だけ居酒屋営業をする「カルーア」へ行くのが夜の楽しみ。「やっちゃん」こと、桜井康成さん(60)とのおしゃべりを求めて、地元の人が通うディープスポットです。

石巻は石ノ森章太郎が一時期過ごした縁で「萬画の国」としての町おこしをしています。駅のホームではまず仮面ライダーやサイボーグ009がお出迎え。

町のあちこちに石ノ森キャラクターの銅像が立っているので、散歩の時のお楽しみでもあります。

駅前のサイボーグ009

旧北上川の中瀬には、「石ノ森萬画館」も建てられています。宇宙船をイメージして作られたこのミュージアムのある中瀬は、「マンハッタンに似ている」と石ノ森さんが言ったことから、「マンガッタン」という愛称で呼ばれています。

石ノ森萬画館」では現在「ビッグコミック50周年展」が開催中。

市内で目を引くこの建物は、石巻市指定文化財旧観慶丸商店。江戸時代から続く陶器店でしたが、現在は石巻市の歴史や文化について展示するスペースになっています。

少し離れた場所に、場所を移して営業する「観慶丸本店」も。センスの良い作家ものの器や雑貨が並びます。

こだわりの自家焙煎コーヒー豆販売店「CAFFE TRE」もあります。その時に一番美味しい産地の豆を焙煎具合も様々に常時、20種類程度揃えています。

店主の及川竜一さん(43)。陶芸家と菓子職人の姉二人の商品もお店に置き、きょうだい3人が協力しているお店という意味を込めてイタリア語で3を意味する「TRE」を店名にしました。

CAFFE TRE」(石巻市羽黒町1-6-20)は電話やメールで注文もできます。あまりに香りがいいので、我が家のコーヒーはいつもこちらに注文しています。

牡鹿半島の蛤浜。この日は海も穏やかでした。

というわけで、石巻は食も文化も風景も人も最高! ぜひ訪れてみてください。

追記

情報を追加しました。