「出演を断っていた時期も…」主演女優賞受賞のミシェル・ヨー、ハリウッドの人種差別を語る

    『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で、アカデミー主演女優賞を獲得したミシェル・ヨー。アジア系俳優として初の快挙に注目が集まっています。今日までの道のりは長く、映画業界での人種差別について悩んだ時期もあったと語りました。

    第95回アカデミー賞の授賞式が3月12日(現地時間)、米ロサンゼルスで行われ、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(以下、エブエブと略称)で主演を務めたミシェル・ヨーが主演女優賞を獲得しました。

    ヨーは授賞式で、「夢をあきらめないで」と感動的なスピーチを述べました。

    Michelle Yeoh accepts her #Oscar for Best Actress: "For all the little boys and girls who look like me watching tonight, this is a beacon of hope and possibilities. This is proof that dreams do come true." https://t.co/ndiKiHfmID

    Twitter: @Variety

    「今、授賞式を見ている少年少女たちにとって、これは希望と可能性の光です。今回の受賞は、『夢は叶う』という証明です」

    「そして、女性の皆さん。『私の全盛期はもう終わった』なんて思わないでください」

    今回受賞した『エブエブ』の他にも、『クレイジー・リッチ!』や『シャン・チー/テン・リングスの伝説』に出演したヨーは、長いキャリアのなかで2年間仕事を休んでいた過去があるといいます。

    カルチャー誌「ピープル」の表紙インタビューで語りました。

    1980〜90年代にアクション映画で活躍していたヨーは、アクション俳優として名高いジャッキー・チェンとの共演をきっかけに、ハリウッドに進出します。

    ハリウッドでの最初の作品は、ピアース・ブロスナンがジェームズ・ボンド役を務めた『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』。それまでボンドに華を添えるだけの役柄だったボンドガールのイメージを刷新したのは、アクション経験のあるヨーだったといいます。

    しかし1990年代に入ると、アジア系俳優が主演級の役柄を演じることはほとんどなくなりました。ヨーは、当時受けた人種差別について振り返ります。

    そして、ヨーは仕事を断るようになったと話します。

    今回主演を務めた『エブエブ』まで、主に脇役として映画に出演してきたヨー。映画界のダイバーシティについても主張しています。

    インタビュー全文(英語)はこちら。

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    People / Via youtu.be

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙島海人