スマホ見過ぎで目が痛いみなさんへ。体をゆるめる「スーパー蒸しタオル」の作り方

    ひと工夫で長持ちするなんて!さっそく実践してみよう!

    冷めにくい蒸しタオルの作り方が話題です🍵

    鍼灸師のすきさん(@sukikara_okyudo)が、熱さが長持ちする「スーパー蒸しタオル」の作り方をTwitterに投稿したところ、3300回以上リツイートされ、7400回を超える「いいね」が集まりました。

    その作り方がコチラ

    ポイントは以下の3つ!

    1. タオルを2枚用意する。

    2. タオルを2枚重ねて濡らし、しっかり絞ったらレンジで1分温める。

    3. 片方のタオル冷ましたら、もう片方の熱いタオルをくるみます。

    BuzzFeedはすきさんに話を聞きました。

    すきさんは、京都で「お灸堂」を営む鍼灸師さん。

    Twitterでは「シンプル」「わかりやすい」「ユーモア」をモットーに、楽しく続けられるお灸や養生についてのコツを、毎日発信しています。

    ーー今回「スーパー蒸しタオル」のイラストを描かれた経緯を教えてください。

    温かさが長続きする「ス―パー蒸しタオル」の作り方。冷めにくいから体を温めてゆるめるのにもってこいです。体の疲れはへそ下、おなかの疲れは背中、目の疲れは後頭部みたいな感じで疲れてしんどい場所を温めてゆるめてください。熱くなったり、ゆるまったと感じたら外してください。

    すきさんのTwitterより / Via Twitter: @sukikara_okyudo

    コロナ禍になり、普段ご来院頂いている患者さんを直接サポートすることが難しくなる時期がありました。

    ご自身でなんとか体調管理をできるように…というのがきっかけでSNSを通して体のゆるめ方や生活リズムの整え方などの養生法を発信するようになりました。

    体調というのは季節や気候、時間帯によって、起こりやすい悩みみたいなものが意外と共通するもので(天人感応といいます)ちょうど4月17日~5月4日は季節の変わり目にあたる春の土用の時期です。

    そうでなくても、連休明けのあたりは疲れて外に出るのも嫌だという人が多いのでは……と思ったので、自宅でできる蒸しタオルで体をゆるめる方法をツイートしました。

    ーー通っている床屋さんのご主人から着想を得たとのことですが、ご主人はどのようにして蒸しタオルを使っているのでしょうか。

    床屋のご主人がサウナとかそういう熱い物が大好きな人なんです。だからシェービングをする前に蒸しタオルを当てる時も、熱々のタオルを二重三重にのせられます。

    理由を尋ねると「その方が温かさや湿気の心地よさが長続きするから」と教えてくれたので、これは体をゆるめる時にも使えるな…と。

    ーー背中や後頭部はどう温めたら良いのでしょうか。おすすめのやり方があれば教えてください。

    不調があるときの体を観察していただくと、温める場所の目安もわかりやすいと思います。

    食べ過ぎた時や胃がしんどいときを思い出していただくと、おなかがしんどいのはもちろんですが、背中が張ったり痛くなったりするようなことがあります。

    目安は肩甲骨の下あたり。ツボでいうと膈兪(かくゆ)、肝兪(かんゆ)、脾兪(ひゆ)というあたりになるのですが、そのあたりを温めます。

    食べ過ぎて胃がしんどい時は肩甲骨の下あたりが張りやすくなります。このあたりをストレッチポールやクルクル巻きにしたバスタオルで伸ばしたり、温めたりするとおなかがクルクル鳴って動き出してくれます。昨日食べ過ぎたので朝から胃を養っています。

    後頭部の方もパソコン仕事をした後や、一日の終わりで目が疲れているときに、頭と首の境目のやや外側をなでるとこんもりとふくらむようにこっていることがあります。

    ここは風池(ふうち)というツボで、このあたりは目の動きとも連動してこりやすい場所なので温めてゆるめることで目の疲れを養うことができます。

    現代人は基本的に目を使い過ぎる生活をしていますから、ケアをしていきたいポイントです。

    ーー他にもアドバイスやポイントがありましたら教えてください。

    レンジで温める場合は、銭湯などでつかっている綿100%のものを使うようにしてください。化繊が入っているものは発火の危険があります。

    レンジがない場合はあずきのカイロでも代用できます。お風呂に入る時は(火傷に注意しつつ)熱めのお湯で蒸しタオルを作って代用可能です。

    なにしろ身近なものでも体が楽になるという感覚をつかんで頂きたいと思います。

    注意点としては温めすぎないこともポイントです。

    熱いのを我慢したら火傷のリスクがあるのはもちろんのこと、ほどほどの温度でも長時間温め過ぎれば低温火傷や湯あたりのようなダルさが出ることもあります。

    時間にして10分~15分くらい、体がゆるんだり、温まったり、呼吸が楽になる感覚があったらそのあたりで温めは終わりにしてください。

    ーーツイートに対する大きな反響を、どのように受け止められていますか?

    コロナ禍以降は「いかに体を養い手入れをしていくか」という予防や養生に注目が集まっています。大変に辛い状況ですが、東洋医学や鍼灸を扱う我々にとっては今が働き時です。

    このような反響は素直に嬉しいですし、皆さんが体を温めたり休ませたりするきっかけになればと思います。

    また、自宅でできる手当てでは間に合わないようなしんどさを抱えている人には、どこの街にもそれをサポートしてくれる鍼灸師や鍼灸院があるはずですから、体を養う場所として活用してもらえると嬉しいです。