「あまりにも現場すぎて声が出た」デザイン学校の学生が卒業制作で作った“ダサい名刺”が逆に味わい深すぎる

    本来必要とされる要素を見つめて取り出した、テプラによる手づくり名刺。量産品の名刺では出せない個性があります。

    デザイン専門学校の学生があえて制作した、滅多に見られないほど「ダサい名刺」が話題です。テプラで1枚1枚作成したという独特のデザインが「病院の待合室すぎる」「ダサさは細部に宿る」と反響を呼んでいます。

    稀に見ないレベルでダサい名刺ができました 最高 pic.twitter.com/An6Q7FoGYa

    — あすみん (@iceki_asumin) January 10, 2024
    Twitter: @iceki_asumin

    名刺の画像を投稿したのは、OCA大阪デザイン&テクノロジー専門学校(大阪市)の学生でデザインを勉強しながらイラストを描いている、あすみん(@iceki_asumin)さん。1月10日にX(旧Twitter)へ投稿された画像には、テプラで打ち出したシールを1枚1枚張って手づくりで作られた名刺が並んでいます。温かみを感じるダサさが絶妙……!

    名刺に必要な情報が、しっかり入っています

    あすみんさんのXより 名刺の表面

    リンク先のQRコードもセロテープでぺたぺた

    あすみんさんのXより 名刺の裏面

    デザインとしての意図をもって作られたものですが、そのセンスあふれる“ダサさ”にSNSでは、

    💬 「事務の……棚の……ラベル……?」
    💬 「QRに糸くず挟まってんのもいい味出てる」
    💬 「余りにも“現場”すぎて声出た」

    などと大好評。かわいい、好きといった温かい声も寄せられていました。

    あすみんさんに、お話をうかがいました

    ──名刺を制作した経緯について教えてください。

    学校での制作展に向けて、「ひとりよがりにならないデザインをしたい」という気持ちがありました。街にある説明・訂正に貼られるシールは、極端に言ってしまうとそのシールが本質的に必要とされていたはずの情報だったと思います。そういうものを探したい! という意図での制作でした。

    ──名刺は、どのようにして作られたのでしょうか?

    プラスチックのカードをネットで購入し、学校にあったテプラを使ってシールを貼りました。30枚で2000円だったと思います。作業時間は3時間くらいです。

    ──寄せられた反応を見て、どんな感想を抱いていますか?

    思っていたよりもいろいろな方に見てもらって、「かわいいい!」 とか「面白い!」 などの感想を頂けて嬉しかったです。

    ・・・・・・

    あすみんさんの名刺は、1月19日から20日にかけて大阪南港ATCホールで開かれる卒業進級制作展にて配布予定とのこと。もらった人の想い出に残る印象深い名刺なので、すぐになくなってしまいそうですね。

    Twitter: @iceki_asumin