「これを一度でもつまんで回したことがある人はリポスト」という一文とともに投稿された、プラスチックのパーツ。中央に穴が開いていて、左右に車のマフラーのような物があります。もしや、これは……!?
わかる人は懐かしい、でもわからない人は全然ピンとこない。そんな写真が話題になっています。
謎の部品の正体は「ボディキャッチ」
実はこれ、ミニ四駆の“ボディキャッチ”と呼ばれる部品なんです。
ミニ四駆は電池やタイヤがあるシャーシと、外見を決めるボディパーツに分かれています。
この2つを繋ぎとめるものが、ボディキャッチ(ターボエンド)と呼ばれるパーツ。縦にはめてから、横に90度回すとカチッとはまり、2つのパーツが1つになってミニ四駆が完成するのです。
売られているミニ四駆のシャーシによって色や形状は異なりますが、ボディキャッチの役割は同じです。
第1次ミニ四駆ブーム世代の人には、“ターボエンド”と呼ばれていたパーツですね。な、懐かし過ぎる……!
たくさんの世代に知られているホビーだけに、SNSでも画像を見た瞬間に反応した人が続出。
💬 「ダッシュ四駆郎世代!!」
💬 「最初の愛車はホーネットjr.」
💬 「サイクロンマグナムに現役で使用してます」
💬 「数えきれないくらい回して来たぜ」
💬 「アバンテの尻だ!!」
など、第1次ブームから第4次ブームでハマった人たちまで、自分の愛車や想い出を語るコメントが多く寄せられていました。
過去に4回ブームが発生。じつは、かなり多いミニ四駆世代
ミニ四駆が生まれてから2024年で42年目を迎えます。これまでに4回のブームがありました。
1982年、フォード・レインジャーなどの発売から始まる黎明期を経て、「月刊コロコロコミック」で連載されていた漫画『ダッシュ! 四駆郎』がブームを巻き起こした、1988年前後からの第1次ミニ四駆ブーム。
漫画だけではなく、アニメも大ヒットを飛ばした『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』が、1994年前後に火をつけた第2次ミニ四駆ブーム。
2012年のミニ四駆30周年を記念して復活した「ジャパンカップ」から、再び人気が爆発した第3次ミニ四駆ブーム。
「おうち時間」の増加をきっかけに、かつてミニ四駆世代だった親と子どもを中心に起きた2021年の第4次ミニ四駆ブームと、今もなお最新のマシンが現役で売られている息の長いホビーのため、世代は関係なく「知っている人は知っている」という珍しいリアクションが寄せられていました。
世代を越えて懐かしい感情を呼び覚ました今回の投稿。いつか第5次ブームが起きて、再びボディキャッチで盛り上がる日が来るかもしれません。