1970年風の昭和風特撮を全力で再現し、お茶の間に衝撃が走った『TAROMAN(タローマン)』。その生みの親として知られる藤井亮監督(@ryofujii2000)が手掛けたミュージックビデオが、「発想が天才的」「めちゃくちゃ凝ってる」など注目を集めています。
藤井さん自ら「馬鹿じゃないとやらない手法」と語るほどの力作。その内容とは……?
「コレマ」「Deno」「ヒビヲ」で、ちゃんと歌詞になってる!
それぞれが、カラオケショップ 「コレマ」 や、パソコンショップ「Deno」など、あってもおかしくない看板になっているのもポイントが高い!
動画は4月21日にYouTubeで公開されたもので、動画のコメント欄でも「流石に天才すぎる」「歌詞看板正直大好き」といった声が寄せられ盛り上がりを見せています。
昭和風なすり切れ映像の再現から始まる、こだわりのMV
藤井さんは、1970年代風の架空特撮『TAROMAN(タローマン)』や、滋賀県とのタイアップから生まれた『石田三成CM』、「日本犬、セツ子、ウギョ~」のフレーズが頭にこびりつく「日本建設工業ご紹介CM」など、一度見たら忘れられない個性的な映像で知られる映像監督です。
今回手掛けられた『次回予告』のMVでも、その手法を存分に発揮。
Xで紹介されていた「歌詞看板」の部分はもちろんのこと、当時の映像風に作られた「未来原人ネクストマン」のチープな玩具CMから始まるMVは、見た時点で惹きつけられる異様さとなっています。
映像では歌が始まるとすぐに、背景の小物に書かれた歌詞と曲が連動。
「行け、戦え。負けないで!」という歌詞に合わせて、営業の成績で落ち込んでいる主人公と、背景の成績グラフに書かれた「池、多田、加江、馬毛名、井出」という成績優秀者の人名が目に入ります。力技過ぎる……!
MVを見ていると、そこから突如街に巨大怪獣が出現。ネクストマンに変身した主人公と、巨大怪獣との戦いが描かれていきます。
なお、巨大怪獣(超進化ゾングライダー)を演じているのは、 歌っているキタニタツヤさんご本人です。
キタニタツヤさん
なんで、怪獣の方なんだ……!
「クリシェで満たして」という歌詞ともに、クリシェというお店の看板と、どこかのお店の三田支店が出てくる辺りで、もう笑うしかない……! かなりの手間暇をかけておバカな映像を作り上げる、藤井さんの腕が光っています。
背景のビルにある看板で、(多少強引に)歌詞を表現
藤井さん自身の映像技術もさることながら、じつはキタニさん自身もノリノリ。
MVで使われているアイデアのなかには、キタニさん側から出てきたものも多いようです。どちらもおかしい……!
ラストに新武器が登場する演出や、提供の文字が目の部分に被った、通称「提供目」と呼ばれる「番組あるあるネタ」は、キタニさん側のアイデアだそうです。
そもそも、 自らを「超進化ゾングライダー」として怪獣化させる体の張り方自体が恐ろしい……! 楽しんで作られていることがわかります。
最後に目を「提供」で隠すのも忘れない。終始ネタまみれ!
ネットの反応「カオスすぎてまだ理解できてない(笑)」
SNSや動画のコメント欄でも、藤井さんたちがこだわり抜いて作られたMVが大好評。
💬 「まさかライブで池、多々、加江、馬毛名、井出!ってコールすることになるとは……」
💬「そっち側だったのかよキタニwwwwwww」
💬「 いつも予想の裏をかいてくるとこマジで好き 」
💬「全力で遊んだ感がすごい」
💬「 『いかなく茶』がダントツで好き 」
など、それぞれの看板に書かれた歌詞のどこが好きかを語る人や、キタニさんの新たな一面に驚く人、藤井さんらしさに喜ぶ人たちの声であふれていました。
次回予告の映像は、現在YouTubeでプレミア公開中。一度見たら忘れられなくなる、インパクトがありすぎるMVです!