気付いた? キタニタツヤ×藤井亮の新曲ミュージックビデオに「発想が天才的」の声→「歌詞の出し方好きすぎる」「馬鹿じゃないとやらない手法」

    架空の昭和特撮『TAROMAN(タローマン)』で話題を呼んだ映像作家の藤井さんが、キタニタツヤさんの新曲『次回予告』のMVを作成。特撮ビルの看板で歌詞を表現する驚異的な作り込みと、カオスな映像に注目が集まっています。

    1970年風の昭和風特撮を全力で再現し、お茶の間に衝撃が走った『TAROMAN(タローマン)』。その生みの親として知られる藤井亮監督(@ryofujii2000)が手掛けたミュージックビデオが、「発想が天才的」「めちゃくちゃ凝ってる」など注目を集めています。

    藤井さん自ら「馬鹿じゃないとやらない手法」と語るほどの力作。その内容とは……?

    キタニタツヤさん @TatsuyaKitani の新曲『次回予告』のMVを作りました。

    歌詞を特撮ビルの看板で表現するという馬鹿じゃないとやらない手法など、手間暇をかけた変態MVになってますので是非ご覧ください。

    次回予告 / キタニタツヤhttps://t.co/rUWCbHyaQ9 pic.twitter.com/iH0RHDUFkD

    — 藤井亮 @TAROMAN (@ryofujii2000) April 21, 2024
    Twitter: @ryofujii2000

    話題になっているミュージックビデオは、TVアニメ『戦隊大失格』のオープニングテーマとしても採用されている、キタニタツヤさんの新曲『次回予告』。

    藤井さんはその一部を抜粋しつつ、

    「歌詞を特撮ビルの看板で表現するという馬鹿じゃないとやらない手法など、手間暇をかけた変態MVになってます」

    と、短いGIFアニメを添えて投稿しました。

    実際に映像を見てみると、「これまでの日々を」という歌詞に合わせて、「コレマ」「Deno」「ヒビヲ」といったビルの看板が次々と背景を横切り、歌詞が完成していきます。

    「コレマ」「Deno」「ヒビヲ」で、ちゃんと歌詞になってる!

    それぞれが、カラオケショップ 「コレマ」 や、パソコンショップ「Deno」など、あってもおかしくない看板になっているのもポイントが高い!

    動画は4月21日にYouTubeで公開されたもので、動画のコメント欄でも「流石に天才すぎる」「歌詞看板正直大好き」といった声が寄せられ盛り上がりを見せています。

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    youtube.com

    昭和風なすり切れ映像の再現から始まる、こだわりのMV

    藤井さんは、1970年代風の架空特撮『TAROMAN(タローマン)』や、滋賀県とのタイアップから生まれた『石田三成CM』、「日本犬、セツ子、ウギョ~」のフレーズが頭にこびりつく「日本建設工業ご紹介CM」など、一度見たら忘れられない個性的な映像で知られる映像監督です。

    今回手掛けられた『次回予告』のMVでも、その手法を存分に発揮。

    Xで紹介されていた「歌詞看板」の部分はもちろんのこと、当時の映像風に作られた「未来原人ネクストマン」のチープな玩具CMから始まるMVは、見た時点で惹きつけられる異様さとなっています。

    次回予告MVより ネクストマンの玩具CM

    映像では歌が始まるとすぐに、背景の小物に書かれた歌詞と曲が連動。

    「行け、戦え。負けないで!」という歌詞に合わせて、営業の成績で落ち込んでいる主人公と、背景の成績グラフに書かれた「池、多田、加江、馬毛名、井出」という成績優秀者の人名が目に入ります。力技過ぎる……!

    次回予告MVより ネクストマンの玩具CM

    MVを見ていると、そこから突如街に巨大怪獣が出現。ネクストマンに変身した主人公と、巨大怪獣との戦いが描かれていきます。

    なお、巨大怪獣(超進化ゾングライダー)を演じているのは、  歌っているキタニタツヤさんご本人です。

    キタニタツヤさん

    ソニー・ミュージックレーベルズのリリースより 普段のキタニタツヤさん

    なんで、怪獣の方なんだ……!

    「クリシェで満たして」という歌詞ともに、クリシェというお店の看板と、どこかのお店の三田支店が出てくる辺りで、もう笑うしかない……! かなりの手間暇をかけておバカな映像を作り上げる、藤井さんの腕が光っています。

    背景のビルにある看板で、(多少強引に)歌詞を表現

    次回予告MVより クリシェで三田支店(満たして)

    藤井さん自身の映像技術もさることながら、じつはキタニさん自身もノリノリ。

    MVで使われているアイデアのなかには、キタニさん側から出てきたものも多いようです。どちらもおかしい……!

    今回、この提供クレジットを『提供目』にしたいなどなど、アーティストサイドから狂アイディアが出てくることに感動しました。ラストの新武器登場などもキタニさんのアイディアです。

    絵コンテを読みとけるシンガーソングライターの凄さ……!! https://t.co/2WLkLnFuHO

    — 藤井亮 @TAROMAN (@ryofujii2000) April 22, 2024
    Twitter: @ryofujii2000

    ラストに新武器が登場する演出や、提供の文字が目の部分に被った、通称「提供目」と呼ばれる「番組あるあるネタ」は、キタニさん側のアイデアだそうです。

    そもそも、 自らを「超進化ゾングライダー」として怪獣化させる体の張り方自体が恐ろしい……! 楽しんで作られていることがわかります。

    最後に目を「提供」で隠すのも忘れない。終始ネタまみれ!

    次回予告MVより 提供目

    ネットの反応「カオスすぎてまだ理解できてない(笑)」

    SNSや動画のコメント欄でも、藤井さんたちがこだわり抜いて作られたMVが大好評。

    💬 「まさかライブで池、多々、加江、馬毛名、井出!ってコールすることになるとは……」

    💬「そっち側だったのかよキタニwwwwwww」

    💬「 いつも予想の裏をかいてくるとこマジで好き 」

    💬「全力で遊んだ感がすごい」

    💬「 『いかなく茶』がダントツで好き 」 

    など、それぞれの看板に書かれた歌詞のどこが好きかを語る人や、キタニさんの新たな一面に驚く人、藤井さんらしさに喜ぶ人たちの声であふれていました。

    映像ではほとんど視認できない、ネクストマングッズも隅々までしっかり作成しています。まさに、細部に神は宿る。

    ほとんど視認できないネクストマングッズも隅々までしっかり作りました。

    こういうことばかりするので首が絞まるのですが、こういう小ネタを作っている時が楽しかったりします。 https://t.co/ICbGdUDhpp pic.twitter.com/xiLa0KNGTJ

    — 藤井亮 @TAROMAN (@ryofujii2000) April 22, 2024
    Twitter: @ryofujii2000

    次回予告の映像は、現在YouTubeでプレミア公開中。一度見たら忘れられなくなる、インパクトがありすぎるMVです!

    ソニー・ミュージックレーベルズのリリースより MVのイメージ画像