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「RPGのご都合主義」を逆手に取った素晴らしい発想! 主人公の体のサイズがでかすぎるフリーゲームに絶賛の声

ワールドマップと同じサイズになった姫が大暴れするフリーゲーム『マップでの大きさが1/1RPG』が、話題になっています。

無料かつ短時間で遊べて、アイデア満載の遊びが楽しめるフリーゲーム。

とくに、RPGやホラーゲームなどのジャンルは人気が高く、クスっとくるものから本格的なものまで、さまざまな作品が生まれています。

そんなフリーゲームの世界から、常識を覆すサイズのキャラクターを主人公にしたRPGが配信されて注目を集めています。その名も『マップでの大きさが1/1RPG』。いったい、どれくらいの大きさなのか……?

『マップでの大きさが1/1RPG』より ワールドマップと同じサイズの姫

なんと、本当にワールドマップと同じサイズでした。ズシン、ズシンと巨大怪獣のような音を立てて歩くお姫様。 いや、でかすぎるでしょ……! 

話題となったのは、ゲーム好きで知られるインフルエンサー・ロッズさん(@rods_skyfish)の投稿。

4月23日、ロッズさんがX(旧Twitter)で画像とともに感想を投稿すると、瞬く間に1万3000件を超える「いいね」がつきました。

呪いで身体のサイズがワールドマップ準拠──町と同じくらい超巨大になってしまった姫の短編RPGが凄い。勇者を待つのに飽きたから自分で魔王を倒しに行くと飛び出したけど、敵は踏むか突っついて一撃、ダンジョンに手を入れるだけで攻略完了しちゃうので最強。町では代わりに指を動かす発想もグッド。 pic.twitter.com/wpTtLBKubB

— ロッズ (@rods_skyfish) April 23, 2024
Twitter: @rods_skyfish

デカすぎるお姫様のRPGってなんなの? 「発想の勝利」「つい、ぜんぶやってしまった」と遊んだ人たちが絶賛

『マップでの大きさが1/1RPG』を開発したのは、フリーゲームを制作されているサークル・DeepWhiteの白川琉さん(@natume0121)。

このゲームは、ブラウザ上で遊べる無料ゲームサイト「PLiCy(プリシー)」と、ダウンロードして遊べる「Freem!(ふりーむ!)」で無料公開中です。

1周のプレイ時間は、5分から30分程度の短編。マルチエンディングを採用しており、お姫様の行動によって結末が変化します。

『マップでの大きさが1/1RPG』より 巨大な戦闘画面
『マップでの大きさが1/1RPG』より 村の中で指先だけ動かすお姫様
『マップでの大きさが1/1RPG』より 魔王の城よりも大きい姫

SNSでは発想のスゴさを褒める声や、「RPGのワールドマップでキャラチップとマップチップが同じサイズで表現されることへのツッコミ」を主軸にしたメタ要素の使い方に感心する意見など、大きな反響が寄せられてます。

💬「思わず全エンドやってしまったぜ!」

💬「すごい! 発想の勝利だ!」

💬「姫(左足)姫(右足)で耐えられなかった」

💬「巨女!巨女!」

💬「RPGのフィールドマップのご都合主義を逆手に取った素晴らしい発想だ」

筆者もプレイしてみましたが、アイデアの一発勝負だけで終わることなく、RPGのお約束を逆手にとったイベントに笑いつつも感心しきり。

魔物の幹部がいる塔を登らずにのぞき込んで壊せたり、海賊船を蹂躙したり、RPGのお約束をぶち壊して無茶苦茶できます。短時間でも、十分に楽しめました。

「RPGのマップでキャラクターが町と同じサイズになることに着目した」ことから始まった

BuzzFeed編集部では、このゲームを開発したサークル・DeepWhiteの白川琉さんに、制作の経緯などを伺いました。

――まずは、『マップでの大きさが1/1RPG』を作られたきっかけから教えてください。

「KSBゲームス様が制作したフリーゲーム『すぎるRPG』シリーズの実況を見てバカゲーRPGというジャンルを知り、5分から1時間程度の短いRPGを作ってみるのも面白そうだなというところがきっかけです」

「この発想に至った経緯は元々こういう巨大な女性が好きだったということと、RPGのマップに出た途端にキャラクターが町と同じサイズになることに着目したといったところです」

――『マップでの大きさが1/1RPG』はサイズ差が特殊なRPGとなっていますが、既存の作品と比べて制作で苦労した点などはありましたか?

「自分の作品では多かれ少なかれこういった演出を基本的に入れていたので、制作で苦労した点はあまりないですね。ホラーゲームを作っていた時より楽しかったくらいです」

――初投稿された作品は、「ふりーむ!」に登録されているホラーゲームの『Mary』でよろしいのでしょうか?

「本格的にゲーム制作を始めたのは2013年7月ごろですかね。『Mary』が初投稿となります」

――白川さまは、普段どのようなゲームのジャンルを好まれているのでしょうか? 差し支えなければ教えてください。

「基本的には一人プレイの作品を好んでプレイしています。ポケモンのようなRPGであったり牧場物語のようなシミュレーションであったり、あとは野球ゲームや謎解きゲームなどですかね」

「対戦要素があるようなゲームでも基本的には1人プレイを好んでいます。例外は麻雀ゲームですかね」

――プリシーでは20000プレイを超え、30000プレイを超える勢いとなっています。今回の反応を受けて、どう思われましたか?

「10000プレイまでは2か月かかったところを1日で20000に到達していたので、喜びよりは『どうしていきなり伸びたんだろう』という驚きと困惑の感情が強かったです」

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『マップでの大きさが1/1RPG』をはじめ、楽しいアイデアで作られたゲームや、情熱を感じる多くの作品が投稿されているフリーゲーム。ゴールデンウィークの連休を使って、配信されているフリーゲームを遊んでみるのも楽しそうですね。

※画像の一部に、ジークンソフトの『RPGキャラクター素材集8』を使用。
(c)2023 Gee-kun-soft