割り箸を線に沿って割ろうとしたら、うまく割れずに途中で折れてしまった。
そんな経験がある人も多いと思います。途中で折れていたり、先っぽだけ細くなってしまっていたり、割れ方もさまざまですが……。
根元で曲線を描くように折れていますが、そのカーブがあまりにも芸術的。
まるで、最初からそう折れるように作られていたとしか思えないほど、自然な割れ方をしています。
いったい、この割り箸は!?
もしかして、未知の力が働いた……? そんな投稿が、注目を集めています。
4月29日、X(旧Twitter)に画像を投稿したのは、科学デザイナーのものりさん(@Hakusi_Katei)。
それは今年の2月下旬、高尾山の展望台にある景色のすごいレストランへ担々麺を食べに行ったときの出来事でした。何気なく割ったはずの割り箸が、きれいな曲線を描いてポッキリ。
ものりさん自身も、「未知の物理が働いたときのやつです」と冗談めかして投稿するほど、自然に割れたとは思えません。
木目に沿って割れたことが原因ではないか、とSNSで話題に
SNSでは同じような経験がある人や、アート作品のような割れ方に注目した人たちの共感を呼び、10万以上の「いいね」が集まりました。
💬「勘合貿易?!」
💬「『未知の物理』って言葉を選んだ感性がgreat!」
💬「なかなか見ない割れ方してる」
💬「パズル化した割り箸」
💬「マウスで直線描くの失敗したみたいな軌道ですね」
割れ方について芸術的だという意見がある一方で、「これ木の年輪とか繊維の関係で古いとこんな感じに割れたりするよね」「よく見ればそうなって必然の木目」など、割れた原因を考察する人も。
おそらく、木目に沿って割れたことが原因でないか、という意見が多く見られました。
BuzzFeedは、投稿者さんにお話を伺いました
――割り箸が割れたときの状況を教えてください。
「普通に割り箸をストレートに割って、写真の状態でした。実は割ったときには気づいてなかったのですが、食べる直前に箸が使いづらいことに気づき、見てみたらこんな形でした」
――投稿には10万を超える「いいね」が集まり、多数の「同じような割れ方をした割り箸の画像」が集まっているのを拝見しました。ここまでの共感を生んだ理由はどこにあると思いますか?
「割り箸を割って10万いいねをもらえるなんて思ってなかったです。想像以上に皆さん割り箸に悪戦苦闘されてるのかもしれません」
――きれいな割れ方をしていますが、担々麺はこのお箸を使って食べたのでしょうか?
「もちろん使いましたよ。写真の通り、箸の後ろが鍵穴のような形なので、たまに引っかかって食べにくくなります。今思えば箸は記念に持って帰ってくればよかったです」
――担々麺に関する問い合わせも多く寄せられていましたが、お味はいかがでしたか?
「とてもおいしかったと思います。箸の操作が難しい分、上手に食べられた時のおいしさがありましたね」
――ものりさんのXは、昨年に投稿された「なんでもドット絵風にしてしまうレンズ(ピクセルミラー8)」でも話題になりましたね。あらためて、ものりさんの活動について教えてください。
「科学とアートを組み合わせて、世界の見方が変わるツールやアイテムを製作しています」
「ちなみに、近々新しい作品の発表も予定しています。割り箸だけでなく、自分の活動でも『未知の物理』をお見せできたらうれしいですね」
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割り箸がうまく折れないと、ちょっと悲しい気持ちになってしまうもの。ですが、今回のように変わった割れ方なら、逆に珍しいのでうれしくなってしまうかもしれませんね。