日本のセクシュアル・マイノリティ1万人のポートレート撮影を目指す写真プロジェクト「OUT IN JAPAN」。2015年春に始まり、今年4月の撮影会で1000人の撮影を終えた。

「OUT IN JAPAN」の、これまでの1000人分のポートレートは、すべてフォトグラファーのレスリー・キーさんが撮影したものだ。

最初に撮影したのは111人。カミングアウトするのに、まだまだ勇気がいる日本で、レスリーさんは「本当に100人も集まるの?」と思っていたという。それが1年後、1008人にまでなった。
レスリーさんは撮影した全員を、自分の人生の一部だと感じているそう。BuzzFeedにこう語った。
「どこに行っても、レスリー・キーはLGBTを1000人撮ったというキャプションになっている。それを誇りに思う」
これまでのポートレートとコメントを、ほんの一部だけ紹介する。 OUT IN JAPANのウェブサイトでは、全てのポートレートと思いを、もっと詳しく知ることができる。
(コメントの引用部分は原文のまま)
「一人でも多くの方が信頼できる相手に、カミングアウトできる素敵な機会ができますように!」- DEG

「目の前のあなたに、あなただからこそ、私を知って欲しい」- 小池 知香子

「“本当の自分”なんていうモンは、生き様で見せたい」- 有賀 穣

「オープンにした事で、できる事も増えたと思います。出来る事が増えるってとても幸せな事です」- 大塚 のぞみ

「不安だったり 安心したり 傷ついたり 戦ったり 挑戦したり 一生懸命に一歩ずつ 毎日を積み重ねてきました」 - 儀間 由里香

「私みたいな者でもトランスして生きていると知って貰えたら幸いです」- 畑野 とまと (左)、「まずは親や友人といい関係を築いておくといいでしょう」 - 畑野 ぷちとまと (右)

「自分と違う他者を自然に認め合える事が、当たり前になること強く願いました」 - 大久保 一 (ichi)

「私が女性装するようになって、私自身は以前よりも遥かに優しい人間になれたと思います」- 安冨 歩

「あれ程悩んでたいた事が今では個性と受け取れるようになってよかったと思っています」 - 石川 澪

「性は他人から決められるものではなく、おしつけられるものでもなく、自分が決めるもの。40年前、僕はそう気づき、そう生きて来た」 - 長谷川 博史

「私を救ってくれたのは…情けなくても。みっともなくても。ありのままであろうとする私をずっと見守ってくれたアナタ達でした」 - 蓮見 はずみ (左) 「周りに助けてもらいながら、誰かの力になりながら みんなで笑顔を増やしていけたら嬉しいです」- 田中 利枝 (右)

「新しい人生は、いつでもスタートできると信じています」- 松中 権

「私たちをとりまく社会は少しずつ、いろんな個性や、生き方や、家族のあり方があるんだってことに気づきはじめている」 - 有田 理香 (右) "I believe that equal rights will be happening soon in this country."(遠くないうちに、日本でも平等な権利がもたらされる時が来ることを信じています) - サラ パーチ スミス (左)

「今度は自分が誰かを支えることができるように、1日1日を生きていきたいと思います」 - 古町 奏

1万人に至るまで、どんな旅が続いていくのだろうか。
