飛行機事故から13年。有名ドラマー、フライトの恐怖を克服「妻のおかげ」

2008年、4人が亡くなった飛行機に同乗していたブリンク182のドラマー、トラヴィス・バーカー。飛行への恐怖を克服できた背景に、妻コートニー・カーダシアンの支えがあった。

リアリティー番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』でお馴染みのコートニー・カーダシアン（44）と、人気パンクバンド「ブリンク182」のドラマー、トラヴィス・バーカー（47）夫妻。

James Devaney / GC Images

先日、メタが発表した新SNS「Treads（スレッズ）」を更新したトラヴィスは、飛行機事故以来30回目のフライトを終え、妻コートニーへの感謝をつづった。

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「事故を経て、30回目の飛行を終えた。素晴らしい妻がいなければ、ツアーや人生を楽しむことができなかった。コートニー、愛しているよ」

現在トラヴィスは、ブリンク182のワールドツアーで各国を回っている。

コートニーは投稿に、「夫を誇りに思っている」とコメントした。

Chris Weeks / WireImage

トラヴィスは2008年、搭乗していた飛行機が墜落事故に遭い、2人のパイロットとトラヴィスのアシスタント、警備員が死亡した。

当時、アメリカ・サウスカロライナ州の空港を出発した飛行機には、トラヴィスを含む6人が搭乗していた。

もう1人の生存者でトラヴィスの親友だったアダム・ゴールドスタインは、事故から1年後に薬の過剰摂取で亡くなった。

Frazer Harrison / Getty Images

トラヴィスは2015年、報道番組『グッド・モーニング・アメリカ』のインタビューに出演し、事故をこう振り返っている。

「飛行機が炎に包まれ、自分の手も燃えていた。その場から逃げるために、シートベルトを外した。けど、飛び込んだところには燃料が溜まっていたんだ。全身が炎に包まれ、燃料まみれになって…火を消すことができなかった」

Presley Ann / FilmMagic

事故により、トラヴィスは全身の65パーセントに重度のやけどを負い、片足を失いかけた。

その後、27回にわたる手術を受けた。

Steve Granitz / WireImage

退院後、サバイバーズ・ギルト（自分が生き残った罪悪感）やPTSD（心的外傷後ストレス障害）を経験した。

また、飛行への恐怖から、その後13年間搭乗することはなかった。

飛んでいる飛行機が視界に入るだけで、「自分が墜落させてしまう」とまで思い込んでいたという。

Nino / GC Images

しかし2021年8月、トラヴィスは妻コートニー・カーダシアンとともに、13年間ぶりに飛行機に搭乗した。

トラヴィスは、インスタグラムにコートニーとの写真を投稿。キャプションには、妻コートニーに向けたメッセージがつづられていた。

Instagram: @travisbarker

トラヴィスとコートニーはその後、数々の飛行をともにし、昨年5月にはイタリア北西部のリゾート地ポルトフィーノで結婚式を挙げた。

Emma Mcintyre / Getty Images

愛らしい2人のやりとりに対し、ネット掲示板にはファンから次のようなコメントがあった。

「素敵。何にでも挑戦できると思わせてくれる誰がを見つけることって、すごく意味があるよね」

「トラヴィスの話を聞くたびに、自分のトラウマを克服する大切さに気づかされる。事故の後に飛行機に乗れるようになったこと、コートニーの助けがあったこと…とても素敵だと思う！」

Axelle / FilmMagic

この記事は英語から翻訳・編集しました。  翻訳：アシュウェル英玲奈