「色っぽさが足りない」元夫からセクハラまがいの発言受けた歌手、衝撃の言動の数々を明かす。人種差別も…

    歌手ケリー・クラークソンが、元夫を訴え、勝利した裁判。ケリーは、元夫から「性的な魅力がない」などの言葉を投げかけられたと主張している。

    人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」出身の歌手ケリー・クラークソンが、元夫を訴え、勝利した裁判。ケリーは、元夫から「性的な魅力がない」などの言葉を投げかけられたと主張している。

    ケリーは2013年、マネージャーで元夫のブランドン・ブラッドストック氏と結婚。2020年まで婚姻関係は続いた。

    ブランドン氏は、「The Voice」「Kelly Clarkson Show」など、ケリーが出演した番組やイベントの契約を不当に締結させ、その見返りにギャラを受け取ったとして、ケリーが訴えていた。

    ピープル誌は、「(カリフォルニア州の)タレント・エージェンシー法(TAA)では、マネージャーは、アーティストのエージェント免許を持たない者と同様、アーティストの契約を勝手に獲得する、または獲得しようとすることはできない」と、訴訟の法的文書の内容を報じている。

    2023年11月、カリフォルニア州労働委員会は、ブランドン氏が、マネージャーとしての役割を超える不当な働きかけを行なったとして、ケリーに有利な判決を下している。

    複数メディアの報道によれば、ブランドン氏は過去の4つの取引で受け取った、約3億8000万円の手数料を、ケリーに渡すよう命じられたという。

    今回ニューヨーク・ポスト紙が報じた、訴訟の記録をまとめたレポートによれば、ケリーはオーディション番組「The Voice」に審査員として出演したいと、ブランドン氏に伝えていたという。

    ブランドン氏は、「The Voice」を放送する米NBCテレビの幹部が、「(ケリーより)性的魅力がある有名人を起用したい」と言っているとケリー返答したという。

    ブランドン氏は、その代表例として歌手のリアーナを挙げたと、ケリーは証言した。

    ブランドン氏の差別的な発言はそれだけではなかった。

    NBCが「審査員に黒人を起用しなければならない。審査員にも多様性を持たせなければいけないんだ」と話している旨を、ブランドン氏から報告されたとケリーは主張する。

    ブランドン氏が、黒人のリアーナを推薦したのは、すでに審査員を務めていたカントリー歌手ブレイク・シェルトンが、「(同じ白色人種として)ケリーと似すぎている」からだと、発言していたという。

    結果的にケリーは、第4シーズン(2018年放送)から審査員として出演している。ケリーはなぜ、元夫の一連の発言を覚えているのかと弁護士に聞かれ、こう答えた。

    「まあ、『性的な魅力がない』と言われたことは、妻は忘れないですから」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙島 海人