7月9日土曜日の朝。3000人以上のボランティアが、全裸になって体を青く塗り、イギリスの街・ハルの中心部に集まった。

このヌードスペクタクルは、大勢の裸の人々の写真を撮影することで有名な芸術家、スペンサー・チュニックによる最新のインスタレーションだ。彼は2005年と2010年にも似たような作品を発表している。
「ハルの海」と題名が付けられたこの作品。海に見えるように、参加者は青や緑の色を体に塗っている。

ハルはイングランドの最も歴史ある港の1つで、チュニックはそのことを自身の作品の中で表現したいと強く考えていた。
「ハルの海のインスタレーションは、今までやってきた中で最も素敵なプロジェクトです。この街の海の遺産と作品全体に広がる都会の背景との組み合わせには、想像力をかきたてられました」とチュニックはハル・デイリー・メールに語った。
3月に始まった参加者募集の呼びかけには、大きな反響があった。
Never ending stream of people heading to the beautiful Scale Lane Bridge for the final shot #SeaofHull
「ロケットの発射のような勢いで、初日からビックリするほど多くの方々に登録していただきました。また、今日、スペンサーが彼らをまとめ上げ、写真を撮影したり、みんなが忘れられない思い出を作っている様子を見られて、とても嬉しく思います」と、ハルにあるフェレンス美術館のキュレーターを務めるキルステン・シミスターは語った。


ハルは、2017年のUK City of Cultureに選ばれており、様々な文化イベントが開かれることになっている。今回のチュニックのこの作品は、その先駆けだ。
今回のインスタレーションの写真は、来年のイベント中に展示される予定だ。
#seaofhull, what an absolutely amazing experience. Cold though.