「男性コーチを雇わない」大胆な決断とその思いを有名バスケコーチが語った

    「私たちには、ロールモデルになるだけの女性たちがいない。リーダーになれるような目立った女性たちもいない。そして、充分な力を持った女性たちもいない」

    マフェット・マグラー氏の発言が注目を浴びている。ノートルダム大学女子バスケットバレーボールのヘッドコーチである彼女は、政治とスポーツにおける男女平等を訴えた。

    「若い女性は、女性初の州知事や初のアフリカ系アメリカ人女性の市長をどのように見て、尊敬しているのだろう?未来のためにどれほど準備ができているのだろう?私たちには、ロールモデルになるだけの女性たちがいない。リーダーになれるような目立った女性たちもいない。そして、充分な力を持った女性たちもいない。女性は社会に出ると、社会に溶け込まされる。ジェンダーの役割はすでに決められている。男性たちが世界を動かしている。男性たちが力を持っている。男性たちが物事を決めていく。男性であるだけで、強い立場にある」

    マグラー氏は、コーチのスタッフに男性を雇わない計画に関しての質問に答えた。

    「男子バスケットボールでは99%の仕事が男性に任せられている。なぜ女子バスケットボールで、100%もしくは99%の仕事を女性がするべきではないの?」

    下が彼女の会見の様子だ。

    Coach @MuffetMcGraw has always been about empowering women. Today was no different. #GoIrish

    「女性の地位向上について述べる、マフェット・マグラーコーチの会見。

     今日は平等だった」

    マグラー氏は、1967年の男女平等憲法改正案や抗議など、政治的な問題を絡めて語った。

    「1967年に男女平等の憲法改正案が提出されたことを知っていましたか?そしてそれがまだ可決してないことも知っていましたか?性の差別を憲法違反にするためには38州の批准が私たちには必要です」

    「私たちは立候補した女性と当選した女性を記録し続けています。下院は23%、上院は25%しか女性がいません」「初のアフリカ系アメリカ人の市長や、初の女性州知事の誕生の話題は、私にはもう、十分なのです。それが『例外』ではなくて当たり前となるのは、いつなのでしょう」

    なぜ今、声を大にして主張するのかを尋ねた。「ここ数年、アメリカ中の女性たちが「もう十分だ」と言っています。黙っている時代はもう終わりです。私たちが主張する番なのです」

    Sometimes, you just gotta bust out the Irish jig after a National Semifinal win. #WFinalFour #GoIrish

    「準決勝で勝つと、アイリッシュ・ジグを踊り始めるところを見られるかもしれない」

    マグラー氏は、ナショナル・チャンピオンに2度輝き、900回以上勝利している。5日夜には、NCAAナショナルの準決勝で、彼女のチームであるノートルダム・ファイティング・アイリッシュが、コネチカット・ハスキーに勝利した。

    7日の決勝で、ノートルダム大学はベイラー大学に破れた。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:藤原哲哉