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「いかなる偏見や差別も排除します」 神奈川県が1面広告で宣言した理由

2016年7月に起きた「相模原障害者施設殺傷事件」。宣言では、「この悲しみを力に、ともに生きる社会を実現します」とうたっている。

* 私たちは、あたたかい心をもって、すべての人のいのちを大切にします
* 私たちは、誰もがその人らしく暮らすことのできる地域社会を実現します
* 私たちは、障がい者の社会への参加を妨げるあらゆる壁、いかなる偏見や差別も排除します
* 私たちは、この憲章の実現に向けて、県民総ぐるみで取り組みます

これは、2016年10月に策定された「ともに生きる社会かながわ憲章」だ。

神奈川県 / Via pref.kanagawa.jp

この憲章を策定するきっかけとなったのが、2016年7月に、神奈川県相模原市の障害者支援施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件だ。

「優生思想」が背景にあるとも言われる凄惨な犯行により、19人が死亡、27人が負傷した。これを受けて作られた憲章では、「この悲しみを力に、ともに生きる社会を実現します」とうたっている。

標語を揮毫したのは、ダウン症の女流書家、金澤翔子さんだ。

1面広告は朝日新聞(全国版)と地元紙である神奈川新聞に掲載された。しかしなぜ、このタイミングだったのか。

障害福祉課の担当者は、BuzzFeed Newsの取材にこう語る。

「憲章のことについても全国の人に知ってもらいたいという趣旨で出させてもらいました。この事件は神奈川県で起こったもの。共生社会の実現について発信していきたいという思いがあります」

「憲章に書いてあるのは、当たり前のこと。それが、当たり前でないという危機感が私たちにもありました。多くの人たちにとって、共生社会の実現につながるきっかけになれば良いと思っています」

Kota Hatachiに連絡する メールアドレス:Kota.Hatachi@buzzfeed.com.

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