「総理のご意向」「官邸の最高レベル」などと記した文書の存在をめぐり、議論を呼んでいる学校法人「加計学園」の問題。
野党は前川喜平・文科前事務次官の証人喚問や文書などの再調査を求めているが、与党や政府側は応じていない。
この文書をめぐっては、菅義偉官房長官は当初「怪文書のようなもの」と一蹴。文科省も関係者数人へのヒアリングや共有フォルダなどの調査をもって「存在は確認できなかった」としていた。

この文書の全文(8ページ)が6月7日までに、電子書籍として配信され始めた。

なぜ、配信に至ったのか。担当者はBuzzFeed Newsの取材にこう語る。
「森友学園もそうだが、世間で報道されている問題を理解していない人が多いのではないかと思い、配信を考えました」
「名前を聞いたことがある、ニュースとしては知っている。けれども実際はどういう内容なのか分からないという人に向け、今からでも分かるように問題を整理しました」
入手した文書全文をベースに、編集部全体で報道や答弁をもとに、経緯をまとめたという。
編集部では中立性を意識し、「文書の真贋や問題の是非を含め、結論は出していない」という。
担当者は「文書を加工せずにありのままに伝えることで、読者が自ら判断できるという意義があると思います」と話している。
【加計学園問題「総理の意向」文書全文】はKindleストア(Amazon)やiTunesストアなどで販売されている。