豪雨災害、ボランティア募集はいつから? 「まだ多くが人命救助の段階」

    募集はまだ始まっていない。「最新の情報を確認してください」としている。

    西日本で拡大している豪雨災害。ボランティアについての情報を発信している全国社会福祉協議会は7月8日、「現在はまだ多くの地域で人命救助の段階」と呼びかける情報を公開した。

    各地のボランティアセンターなどによる募集は、その多くが「調整・準備中」で始まっておらず、今後掲載する「最新の情報を確認してください」としている。

    実際、被害の大きかった各県では、「職員派遣による被災地の情報収集、市区町村との連絡調整を中心として活動している段階」だという。

    ただ、京都府福知山市や与謝野町、兵庫県丹羽市では9日から募集・受付と活動が始まる。

    ボランティアには、自己責任が伴う。現地に向かう際は、情報収集、装備の徹底、さらにはボランティア保険への加入も必要になる。

    社会福祉協議会では、水害時のボランティアマニュアルを公開している。全国社協に転載の許可をとったBuzzFeed Newsは、その一部を掲載する。

    作業時の服装

    泥出し、片付けの作業を行う場合には、防塵マスクや厚手で長めのゴム手袋、長靴、長袖長ズボンなどが必要だ。

    注意したいこと

    水害後は衛生環境が悪化する恐れがある。

    このマニュアルでも、防塵や破傷風、さらに暑い時期に当たるので熱中症に十分気をつけるよう「無理せず、ケガなく」と呼びかけている。

    ボランティア保険は?

    ボランティア保険は、在住地や出発地の社会福祉協議会で加入することができる。

    今回の災害では大規模災害特例が適用されたため、加入申込手続きが完了した時点から即時の補償開始となるという。

    加入は「基本タイプ」の保険で問題ない。自宅と活動場所の往復にも適用されるので、必ず加入することが必要だ。

    被災地は大きく混乱している。現地でさらなる混乱を招かないよう、そのニーズや募集情報などをこまめに確認し、準備を怠らないことが大切だ。

    最新の情報は全国社協の「被災地支援・災害ボランティア情報」から確認できる。