強い台風5号が、日本列島を横断するおそれがある。8月7日(月曜日)朝に四国に上陸し、7日夕方にかけて関西地方に近づく予報となっている。
すでに鹿児島県の奄美大島や屋久島には大きな被害をもたらしており、2人が死亡している。50年に一度の記録的な大雨が降った地域もある。
特に、大雨には十分な警戒が必要だ。7日にかけて、西日本の太平洋側を中心に、断続的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が。8日には東日本を中心に大雨となる恐れがある。
80ミリの雨とは、気象庁の指標で「息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる」レベルだ。傘は全く役に立たなくなり、車の運転も危険となる。
7日午後6時までの24時間予想雨量は、いずれも多いところで、四国で700ミリ、東海で600ミリ、近畿で400ミリ。豪雨の被害を受けた九州北部地方で、350ミリ、九州南部では300ミリ、中国・北陸地方で180ミリだ。
また、8日午後6時までの24時間予想雨量は、東海・北陸地方で300〜400ミリ、近畿地方で200〜300ミリ、中国地方で100〜200ミリと予想されている。
気象庁は、西日本を中心に、土砂災害や浸水、河川の増水や氾濫に注意するよう呼びかけている。
豪雨の際、川の氾濫や土砂崩れなど災害は一気に起きる。では、自治体から出される避難情報の違いは?
無理な避難は、逆に危ない。
災害が起きているときや夜中などは、自宅の2〜3階や近くの高い建物に「垂直避難」するべき場合もある。
明るいうちに、まだ災害が差し迫っていないときに避難しておく「予防的避難」の心がけも大切だ。