厚生労働省の「毎月勤労統計」をはじめ国の統計不正問題が広がりを見せるなか、総務省は2月1日、「統計の日」の標語募集をはじめた。
この日には、総務省の統計における不正が発表されたばかり。ネット上では「タイミングが悪すぎる」などという指摘が上がっている
総務省が発表したのは、10月18日の「統計の日」のポスターなどに使う標語の募集だ。
それによると、「統計の重要性に対する国民の関心と理解を深め、統計調査に対する国民のより一層の協力を頂」くことが目的の記念日。
この日は、1973年に制定。日本で最初の近代的生産統計「府県物産表」に関する太政官布告が公布された日を、現代の暦に合わせたという。
ちなみに、2018年度の標語は「活かせ統計、未来の指針」だった。
Twitterでは「大喜利」に
ただ、国の統計をめぐっては、賃金などを調べる厚生労働省の「毎月勤労統計」での不正が発覚。
総務省の「小売物価統計」でも不正があったことが1日に発表されたばかりだ。56の「基幹統計」のうち、24で不適切な処理が見つかったことになる。
そんな状況での「標語募集」に、Twitterでは「タイミングが悪すぎる」「大喜利の予感」などの声が上がり、すでにこんな「標語」たちがリプライで寄せられている。
「合わぬなら 作ってしまえ 偽統計」「隠ぺいや 改ざんやめよう 統計の日」「ごまかせ統計、疑惑の指針」
応募は3月31日まで。小中高校生それぞれの部と、一般、統計調査員、公務員の部がある。メール、FAX、郵送で1人5作品まで応募できるという。詳細は総務省ホームページから。