【更新】菅首相のツイッター、完全に沈黙? 各国首脳から祝福、トランプ大統領からもメンションが…

    アメリカのトランプ大統領やイギリスのジョンソン首相、インドのモディ首相、台湾の蔡英文総統らから続々と祝福のメンションが飛ばされているが…

    菅義偉・新首相のTwitterアカウントに、アメリカのトランプ大統領ら各国の首脳からお祝いのメッセージが届くなか、首相のアカウントが完全に沈黙している。

    交代したばかりで多忙であるとはいえ、リプライをしていないことを心配する声も一部であがっている。

    UPDATE

    菅首相は18日夜、自らおよび首相官邸のアカウントで「各国首脳を始め多くの方々から心温まるお祝いのメッセージを頂きました」とツイート。

    「全ての方々に、心から感謝申し上げます。新型コロナを始めとして、世界が直面する様々な課題に、皆さんと手を携えて、全力で取り組んでいく決意であります」とも綴り、英語でも同様の文章を投稿した。

    9月18日夕までに菅首相の公式Twitter(@sugawitter)にメンションを飛ばして祝福を送っているのは、アメリカのトランプ大統領やイギリスのジョンソン首相、インドのモディ首相、台湾の蔡英文総統ら。

    BuzzFeed Newsが確認した限り、そのほか、モルディブ、ラトビア、ブータン首相府、スリランカ、オーストラリア、ネパール、パキスタン、インドネシアの各首脳も菅首相にメンションをしている。

    また、欧州理事会の議長、トルコ外務省、イスラエルやアメリカの議会関係者、国際通貨基金(IMF)専務理事らからも同様に祝福が送られていた。

    なお、祝福が一番早かったのは、9月16日午前10時47分のスリランカ・マヒンダ・ラージャパクサ首相だが、これは臨時国会で首班指名を受ける前の「フライング」。指名後はインドのモディ首相が最速だった。

    モディ首相は「日本国首相へのご就任を心よりお祝い申し上げます。閣下とともに印日特別戦略的グローバルパートナーシップをさらなる高みに到達させることを期待しています」と日本語でもツイートしている。

    日本語を用いている首脳はほかにも。台湾の蔡総統も「これまで以上の重責を背負われることになりますが、これまで以上に見事に責任を果たされることを信じています。コロナ対策および経済対策という大きな課題がありますが、『意志あれば道あり』の信念で必ず道が拓けてくるとおもいます!」などとつづった。

    また、ジョンソン首相もやはり英語での祝福に加え、「おめでとうございます!」と日本語も用いてツイートしている。

    アカウントは「沈黙」?

    とはいえ、菅首相自身のTwitterは18日夕現在まで、沈黙を貫いている。「リツイート」や「いいね」などの反応もしていない。

    最後のツイートは首相になる前、自民党総裁になった14日夜の「本日、自由民主党総裁に就任いたしました」というブログ記事の紹介だ。

    いったい、何が起きているのか? 内閣広報室の担当者はBuzzFeed Newsの取材に対し、「アカウントは菅義偉事務所が管理をしているため、私たちは承知していない」とコメントした。

    菅事務所の担当者にも問い合わせたが、取材はFAXでのみで受け付けるとのことだったため、改めて今後の返信の方針や運営方法などについて、FAXで取材を申し込んでいる。回答があり次第、追記する。

    なお、安倍晋三前首相は退任前、各国首脳からの謝意に対して返事をし、その様子は「往復書簡」とまで言われていた。

    トランプ大統領には「ドナルド」、ジョンソン首相には「ボリス」と呼びかけたり、各国語を使ったりしていたことも、注目を集めていた。内閣広報室によると、安倍首相の個人Twitterも、やはり事務所が管理していたという。

    菅首相はいったいどうリプライを返すのか。今後の「SNS力」が注目される。