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果たしてそれはディストピアなのか。アーティストが描いた人工生命の未来

「Satelite Young」新曲で描かれた世界とは。

カラオケに命を宿らせたらどうなるのか……?

種の存続のため、外からのインスピレーションを受けて作詞し、歌い続ける「人工生命体」。人類はその「生き物」と出会ったとき、どう反応するのか。突拍子もないアイデアに見えるかもしれませんが、実際にそんな実験をしている人たちがいます。アートに特化したハッカソン「Art Hack Day」で生まれたユニット「fictionera」の人です。アーティスト、建築家、エンジニア、デザイナーで構成されています。
shot by Kusk

種の存続のため、外からのインスピレーションを受けて作詞し、歌い続ける「人工生命体」。人類はその「生き物」と出会ったとき、どう反応するのか。

突拍子もないアイデアに見えるかもしれませんが、実際にそんな実験をしている人たちがいます。

アートに特化したハッカソン「Art Hack Day」で生まれたユニット「fictionera」の人です。アーティスト、建築家、エンジニア、デザイナーで構成されています。

誕生した人工生命体の名前は「Singing dream」。

自らの誕生を祝うため、常に「Happy Birthday」を奏でているこの「生命体」。普段は歌詞を生成していますが、人が近づくと「ただのカラオケマシン」と同じように、歌詞や映像を映し出します。なぜ、そんな生命体をつくろうと思ったのでしょうか。「音楽は人間のひとつの共通言語です。カラオケは、その言語をインプットされ、人が歌わせたい曲を歌わされてきたもの。ある日そのマシーンが命を持ったら、どうなるのか。そんなことを考えてみたんです」そう語るのは、メンバーの1人で、歌謡エレクトロニックユニット「Satelite Young」を主宰する草野絵美さん(27)です。「人が近づくとカラオケになるマシンは、犬のように迎合的な生命体なのかもしれません。もしくは、カモフラージュをして、自らを隠そうと、逃げようとしているのかもしれない。それは解釈次第です」
Tesuro Ishihara

自らの誕生を祝うため、常に「Happy Birthday」を奏でているこの「生命体」。普段は歌詞を生成していますが、人が近づくと「ただのカラオケマシン」と同じように、歌詞や映像を映し出します。

なぜ、そんな生命体をつくろうと思ったのでしょうか。

「音楽は人間のひとつの共通言語です。カラオケは、その言語をインプットされ、人が歌わせたい曲を歌わされてきたもの。ある日そのマシーンが命を持ったら、どうなるのか。そんなことを考えてみたんです」

そう語るのは、メンバーの1人で、歌謡エレクトロニックユニット「Satelite Young」を主宰する草野絵美さん(27)です。

「人が近づくとカラオケになるマシンは、犬のように迎合的な生命体なのかもしれません。もしくは、カモフラージュをして、自らを隠そうと、逃げようとしているのかもしれない。それは解釈次第です」

そもそも、「人工生命」は最近流行りのAI(人工知能、Artificial Iintelligence)とは別物。

知性を持たせているわけではなく、「交配・増殖・運動・接触・学習・適応・進化など生命の持つ諸活動」(広辞苑より)をするよう構築されたもの。「Artificial Life」を訳して、ALifeなどと呼ばれています。ハッカソンのテーマがこの人工生命だったことから、アーティスト活動をしている草野さんは、カラオケに命を宿すことを思いついたといいます。「Twitterにある歌詞botから言葉を集め、読んでも意味のないを文章を生成します。さらに人類の営みを振り返るような映像が、走馬灯のように重なる。これはマシンが見ている”夢”なんです」「ネットワークにつながったカラオケマシンは、人類が産んだヒットソングから”群知能”を生み出し、そのまま進化していく。テクノロジーに集合知が集まれば声明として繁栄する時代が来るかもしれないということを、想像してもらいたかったんです」
草野さん提供

知性を持たせているわけではなく、「交配・増殖・運動・接触・学習・適応・進化など生命の持つ諸活動」(広辞苑より)をするよう構築されたもの。

「Artificial Life」を訳して、ALifeなどと呼ばれています。

ハッカソンのテーマがこの人工生命だったことから、アーティスト活動をしている草野さんは、カラオケに命を宿すことを思いついたといいます。

「Twitterにある歌詞botから言葉を集め、読んでも意味のないを文章を生成します。さらに人類の営みを振り返るような映像が、走馬灯のように重なる。これはマシンが見ている”夢”なんです」

「ネットワークにつながったカラオケマシンは、人類が産んだヒットソングから”群知能”を生み出し、そのまま進化していく。テクノロジーに集合知が集まれば声明として繁栄する時代が来るかもしれないということを、想像してもらいたかったんです」

カラオケマシンが作った歌を、人類が歌う。そんな未来は、ディストピアなのか、ユートピアなのでしょうか。

そう聞くと、草野さんは笑顔で答えました。「作品を展示しているとき、会場で表示されている言葉を歌う人たちもいました。そこにはシュールさがありましたが、一方で自分で自分の誕生を祝い続けている様子を『悲しい』という人も多かった」「もし、本当にこんな生命体が生まれれば、いつかあらゆる人類のヒットソングを覆すかもしれない。仲良くなれるのかは、私たち次第なのかもしれません」自身のユニット「Satelite Young」の新曲では、未来に生まれたマシンになりきって、歌詞を書いたといいます。
shot by Kusk

そう聞くと、草野さんは笑顔で答えました。

「作品を展示しているとき、会場で表示されている言葉を歌う人たちもいました。そこにはシュールさがありましたが、一方で自分で自分の誕生を祝い続けている様子を『悲しい』という人も多かった」

「もし、本当にこんな生命体が生まれれば、いつかあらゆる人類のヒットソングを覆すかもしれない。仲良くなれるのかは、私たち次第なのかもしれません」

自身のユニット「Satelite Young」の新曲では、未来に生まれたマシンになりきって、歌詞を書いたといいます。

そこではいったい、どんな未来が繰り広げられるのでしょうか。4月20日に公開されたPVは、こちらから。

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