麻生太郎副総理兼財務大臣が、秘書への暴行問題で離党届を提出した豊田真由子衆院議員について「あれ女性ですよ」と述べたことに対し、批判が広がっている。
この問題をめぐっては、自民党の河村建夫元官房長官が「男性の衆院議員なら、あんなのはいっぱいいる」と発言し、物議を醸していた。
今回の麻生副総理の発言に関しても、識者らから批判が相次いでいる。フェミニズムを専門とする東京大学の清水晶子准教授は「ありえない性差別発言」と批判した。
東北学院大の小宮友根准教授(ジェンダー論)も同様の批判を展開。
評論家の勝部元気さんは「失言じゃなく差別」と述べた。
国際政治学者の三浦瑠麗氏は「変な候補者を選んでおいて、女性一般の問題にするのは勘弁してほしい」。自民党に「カウンセリング室が必要」との痛烈な批判を繰り広げた。
小説家の中沢けいさんは「パワハラをセクハラで迎え打つ麻生副大臣」とばっさり。
著述家の菅野完さんは「セクハラ発言でしかなくて、ど真ん中の失言」と述べた。あわせて、加計学園をめぐり、安倍晋三首相が「獣医学部新設を全国展開に」と発言したことについても「失言」だと指摘している。
野党からも批判が上がりそうだ。民進党の蓮舫代表は「国会が閉じると言いたい放題」「まず謝罪ではないのか」とツイートしている。
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