相模原事件、植松被告の初公判。傍聴希望の約2千人が列、開廷に遅れも

    障害者入所施設「津久井やまゆり園」で元職員の植松聖被告が入所者19人を刺殺し、26人に重軽傷を負わせた相模原事件。初公判が開かれた1月8日朝、整理券の配布と抽選が行われた裁判所近くの「象の鼻パーク」には、冷たい雨が降りしきるなか、人々が列をなしていた。

    障害者入所施設「津久井やまゆり園」で元職員の植松聖被告が入所者19人を刺殺し、26人に重軽傷を負わせた相模原事件の裁判員裁判の初公判が1月8日、横浜地裁で開かれた。

    傍聴希望者は1944人にのぼり、この影響で公判は20分遅れで始まったという。

    1月8日朝、整理券の配布と抽選が行われた裁判所近くの「象の鼻パーク」には、冷たい雨が降りしきるなか、人々が列をなしていた。

    傍聴希望者は1944人にのぼり、抽選にも30分ほど遅れが生じた。公判は予定されていた11時から約20分遅れで始まった。

    横浜地裁によると、「希望者が多数あり、手続きが遅れたことから、傍聴人が安全にできる移動時間などを考慮して開廷時間を遅らせました」という。

    このような大きな事件の裁判では、報道各社がアルバイトを雇うことが多い。この日も、各社の社旗を広げている人の姿や、名簿を使って集合を呼びかける人の姿があった。

    なお、傍聴希望者がこれまで一番多かったのは、1996年に東京地裁で開かれたオウム真理教前代表・麻原彰晃元死刑囚の初公判。1万2912人が日比谷公園に並んだ。

    この日、最終的に配られた傍聴券は26枚。倍率は75倍だった。地裁によると、裁判が開かれる101号法廷は84席があり、一般傍聴以外の席は遺族や司法記者クラブに加盟する報道各社らに割り当てられるという。

    記者クラブに加盟していないBuzzFeed Newsも記者ら8人が並んだが、抽選には当たらなかった。

    公判後には、やまゆり園関係者や被害者による会見が予定されている。改めて、詳報します。