小田急線に沿線火災が延焼、運転見合わせ 乗客は避難し、けが人なし

    復旧には相当数の時間がかかるという。

    9月10日午後4時すぎ、小田急小田原線参宮橋駅付近(東京都渋谷区)で火災が発生、沿線の列車に延焼した。この火災を受け、小田急線は一部区間で運転を見合わせている。

    Twitter上には、車内から撮影された炎や、車両に火災が燃え移っている様子がアップロードされている。

    写真を撮影した乗客は、BuzzFeed Newsの取材に対し、「火災があまりに近くだったので、燃え移るのではという緊張感があった」と語る。

    「ちょうど沿線の家屋が燃えているところで車両が止まったので、火事が起きていることはすぐわかりました。車内の乗客は落ち着いていて、特に混乱はありませんでした」

    「電車の外からは、早く後ろの車両に逃げた方がいいという合図がありました。その後、車内放送で、避難誘導が始まりました」

    東京消防庁によると、火災が発生したのは参宮橋駅から約300mにあるボクシングジム。午後5時現在、鉄筋コンクリートの建物20平方メートルが延焼中という。

    また、沿線に停車している列車の「7号車の屋根が燃えている」との情報が入っていたが、屋根の火はすでに消えているという。

    列車の乗客の避難誘導はすでに完了しており、ボクシングジム、乗客ともにけが人はいないという。

    消防車21台に加え、ヘリコプターも出動し、消化活動を行っている。

    この火災を受け、小田急小田原線は午後4時20分ごろから、経堂ー新宿間で運転を見合わせている。

    小田急電鉄によると、現場の詳しい状況を確認しており、復旧には「相当数の時間」(担当者)がかかるとみられるという。