金正男氏の死亡確認「何者かに背後から頭を掴まれ、直後にめまい」

    過去、日本のテレビに語っていたこと。

    UPDATE

    マレーシアの警察当局は、死亡した男性が金正男氏だったと確認した。ロイター通信が報じた。死因や容疑者はわかっていないが、すでに捜査が始まっているという。

    ロイターの報道によれば、金正男氏は2月13日、マカオに向かうためにクアラルンプール空港のLCCターミナルにいたところ、何者かに背後から頭を掴まれた。スプレーで襲われたとの報道もある。

    直後にめまいを感じた金正男氏は、カウンターに助けを求め、空港の診療所に連れて行かれたが、病院に搬送中、死亡したという。

    北朝鮮の故・金正日総書記の長男、金正男氏がマレーシアで暗殺されたと2月14日、韓国公共放送のKBSなど複数のメディアが報じた。

    現在の最高指導者・金正恩氏は異母弟にあたる。KBSなどによると、2月13日、マレーシアのクアラルンプール空港で女性2名が金正男氏を殺害し、タクシーで逃走したという。毒針で刺された、とする報道もある。

    金正男氏は2001年、日本に不法入国しようとし、強制退去処分となったことがある。

    2001年5月1日、ドミニカ共和国の偽造パスポートで成田空港から不法入国し、強制退去処分を受けている。

    韓国・中央日報によると、2011年に金正日総書記が死亡し、後継者が金正恩氏となったのちは、事実上、海外亡命状態だった。

    マカオで暮らしていた2010年には中央日報のインタビューに応じている。

    同じ年にはテレビ朝日の取材にも応じ、北朝鮮の政治体制に対し、「1つの家族が3代続いて権力を世襲することに、個人的には反対だ」と否定的な意見を述べていた

    中央日報によると、正恩氏は過去にも正男氏を暗殺しようとしていたが計画は失敗していたという。2012年には「身辺に不安を感じたため」にマカオから別の場所に移っていたとも報じられている


    (サムネイル:AFP / 時事通信)

    訂正

    当初、記事中に「2008年に金正日総書記が死亡」とありましたが、正しくは2011年の誤りでした。訂正します。