トランプ氏「安倍首相がノーベル平和賞に推薦」は言い間違え? 米紙報道も混乱

    推薦状を「最も美しい手紙」と評したが…

    トランプ大統領の「安倍晋三首相からノーベル平和賞に推薦された」という発言をめぐり、様々な憶測が広がっている。

    米有力紙のワシントンポストは、「トランプ大統領が韓国の文在寅大統領と取り違えたのでは」とする複数の評論家の見方を報道している。

    トランプ大統領は15日の会見で「安倍首相」の発言に言及。

    ノーベル賞選考委員への5枚にわたる推薦状の写しを受け取ったといい、「最も美しい手紙」と評した。

    安倍首相が「日本を代表し、敬意を込めて推薦した」と述べたとも紹介。トランプ大統領は謝意を伝えたという。

    そのうえで「おそらく受賞はしない。それでも構わない」としながら、推薦理由について「日本上空をロケットやミサイルが飛び、警報が鳴っていた。いまでは突如として、彼らは安心安全を感じている。私がしたことだ」と予想した。

    広がる憶測

    ワシントンポストはこの発言について、「本当に安倍首相が推薦したのか?それとも文大統領?」という記事を配信。

    韓国の文在寅大統領が2018年4月に「トランプ大統領がノーベル平和賞を受賞すべき」と発言したことに触れ、複数の評論家が「安倍首相と文大統領を取り違えたのでは」と指摘していることを報じている。

    同紙は「安倍首相がトランプ大統領との関係を繰り返し重んじてきた」という見方も紹介している。

    だが、取材に対してホワイトハウス、日本大使館、韓国大使館はいずれもコメントをしていないといい、あくまで「憶測」にとどまるようだ。

    真相は月曜日に…?

    国民民主党の玉木雄一郎代表は報道を受け、「本当だろうか。文在寅大統領と間違えたとの話まである」とツイート

    18日の月曜日に予定されている衆議院予算委員会で、安倍首相に確認する意向を示している。

    なお、ノーベル財団によると、2019年のノーベル平和賞の候補は304。うち219が個人で、85が組織だ。発表は10月にされる。推薦人と候補者は、50年間公表されないという。