「積雪前にお力をお貸しください!」。そんな、長野県の切実な訴えがTwitter上で話題を呼んでいる。
2ヶ月前の台風19号で、甚大な被害を受けた長野。「家屋の床下の泥出しがようやく始まったばかりという地域」もあるのが現状だ。
11月15日までに4万人を超えるボランティアが集まったが、報道の少なさや寒さから、その人数も減少傾向にあるという。
県の公式アカウントは12月6日、そうした窮状の「緊急性」を訴える以下の内容をTwitterに投稿した。
《ボランティア募集について、再度のお願いです。報道の少なさだったり、寒さもあり、少しずつボランティアにご参加頂く人数が減少しております。義援金や別の形で多くの支援を頂いていますが、床下の泥出しや軽トラで助力頂ける方の不足が、本格的な冬を前にした被災地で深刻なのが現状です》
《ボランティアの募集に関し、善意だけに頼らずに…という意見も頂いております。ただ、ボランティアさんの活動が、今すぐ被災者の生活を助ける事にも繋がり、沢山の支援をもらっておりますが、再度、緊急性を感じ、お願いをさせて頂きます。是非、積雪前にお力をお貸しください!よろしくお願いします》
ツイートは2000以上リツイートされ、拡散。「何かできる事はありますか?」という声のほか、「感謝してもしきれません」という被災者の声も寄せられている。
動画でのアピールも
「ひとりじゃだめでも、ふたりだとがんばれる」「現場では、まだまだ皆さんの力が必要なんです」
動画を使ったアピールにも力を入れている、公式アカウント。同じ日には、中の人がこんな心情を吐露している。
《被災した方の話を聞く度、何故公務員を志望したのか、あの時の思いを再認識させられました。
どんな時も変わらぬ生活を幸福と感じ、何事もなく日々を安心して過ごして欲しい…
今こそ、頼られる存在として、現状に満足せず、皆様に寄り添います。決して、我々は、誰の事も忘れません。
おやすみなさい》
現在の作業は、たとえば長野市では「泥出しや搬出作業」が中心という。
ボランティア向けには、高速道路などの無料措置や新幹線、バスの割引、給油所のサービスや入浴・宿泊施設の支援なども展開されている。
詳細は長野県のホームページから。