地球に帰還する「はやぶさ2」回収隊の便名が!? JALの粋すぎるはからいに感動

    「はやぶさ2」は2014年12月に地球を旅立ち、2019年に約3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」に到着した。着陸、採取した物質をカプセルに収納し、同年11月から帰路につき、12月5日に上空でカプセルを分離し、オーストラリアのウーメラ砂漠に向けて投下する。

    小惑星「リュウグウ」の探査を終え、地球に帰還している「はやぶさ2」。12月6日にも採取した物質の入ったカプセルがオーストラリアに投下される予定だ。

    それに先立ち、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の「カプセル回収隊」の先発隊が日本を出国したのだが……。その際に搭乗した日本航空の粋な計らいが、話題を呼んでいる。

    「はやぶさ2」は2014年12月に地球を旅立ち、2019年に約3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」に到着した。着陸、採取した物質をカプセルに収納し、同年11月から帰路についていた。

    今年12月5日には上空でカプセルを分離し、オーストラリアのウーメラ砂漠に向けて投下する。回収は翌6日の予定で、回収隊の先発隊14人が11月1日に日本を出国し、南部アデレードに向かった。

    日本航空の粋な計らいとは、その便名だ。先遣隊たちが搭乗した機体は「JL8823」。数字の語呂合わせで、「はやぶさ」となっていたのだ。

    客室乗務員一同から「この素晴らしい任務が無事完了することをお祈りしております」との手紙も渡されたており、「はやぶさ2」の公式アカウントも「とってもうれしいJALの配慮に感動…」Twitterに綴っている。

    ツイートは約8000「いいね」がつくなど話題に。「JALやるねえ」「粋ですね」などのコメントがついている。

    いったい、誰の発案なのか。日本航空の広報担当者によると、チャーター便の担当者だという。

    担当者は、BuzzFeed Newsの取材に「特別なミッションを応援したいという気持ちと、チャーター便ご利用への感謝の気持ちを少しでも表現できればと思い、JL8823便=JALはやぶさ便と設定しました」と語った。

    JAXAの広報担当者によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、オーストラリアは他国からの渡航が認められていないこともあり、調整した結果、チャーター便になったという。

    先遣隊は国内での自主隔離と現地での2週間の隔離を経て、ウーメラ砂漠に向かい回収作業に当たる。本隊の59人も、11月9日に出国予定だ。

    人類史上2度目となる挑戦はどうなるのか。「はやぶさ2」の公式アカウントはこうも記している。

    「ありがとう日本の翼。鶴丸の想い、確かに受け取りました。はやぶさ2の翼も、明日のソラに向かって飛び続けます」