「この100年でもっとも悲惨」ジョニー・デップ最新作が描く“日本の病“とは。浅野忠信らも共演

    写真家、ユージン・スミスの「水俣」が原作だ。

    ジョニー・デップが主演する新作映画の劇中写真が初めて公開された。

    ユージン・スミスは世界的写真家集団「マグナムフォト」に所属した著名なフォトジャーナリスト。

    Philip Gould / Getty Images

    雑誌『ライフ』を中心に様々な作品を発表していたユージン・スミスは、1971年から3年間、水俣に滞在。

    患者たちの様子をフィルムに収め、妻のアイリーン・美緒子・スミスとともに写真集「水俣」を発表した。

    水俣病は、化学メーカー「チッソ」が海に垂れ流した水銀によって起きた公害病だ。

    彼が撮影した胎児性患者の写真は多くの人に衝撃を与え、その病の存在を世界に知らしめるきっかけとなった。

    水俣病をめぐっては、いまもチッソや国を相手取った裁判が続いている。

    時事通信

    症状がありながら患者と認められない人たちも多く、被害の全容は明らかになっていない。いまだに寝たきりの人たちがいるのも、事実だ。

    水俣湾に垂れ流された水銀や汚染された魚は処理することができず、そのまま埋め立てられた。写真左下の「エコパーク水俣」の下には、大量の水銀ヘドロと魚たちが眠る。

    映画のアンドリュー・レヴィタス監督は先出の米メディア「デッドライン」に対し、水俣病について「この100年間でもっとも悲惨で、あまり知られていない悲劇」とコメント。

    「撮影に当たっては、キャストとクルー全員が、水俣の人々の声を聞いていくと決意している」としている。

    患者側には映画の製作は直接伝えられたという。すでに日本やセルビア・モンテネグロでの撮影が始まっている。公開時期は未定だ。

    (サムネイル:時事通信 / Getty images)

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