W杯アルゼンチン敗退危機を悲観し、メッシファンが遺書を残して失踪

    チームは、16年ぶりの1次リーグ敗退の瀬戸際だ。

    ロシアで開かれているサッカーW杯で、前回・ブラジル大会で準優勝したアルゼンチンがクロアチアに負けたことを受け、チームの今後を悲観した1人のファンが遺書を残して失踪した。複数のインドメディアが伝えた。

    大手紙「ザ・タイムズ・オブ・インディア」などによると、失踪したのは、南インド・マラヤーラムの村に住むディヌ・アレックスさん(30)。

    6月21日にあった試合後、「もうこの世には僕にとって見るものがない。死の深みに落ちて行く」などと遺書とみられる文書を書き残し、自宅から失踪した。

    この1次リーグD組の試合では、クロアチアが3-0でアルゼンチンを下した。試合では守備が崩れた点や、キャプテン・メッシ選手が機能しなかった点などが批判に晒されている。

    2試合を終えたアルゼンチンは1敗1分けで、勝ち点は1。過去2回の優勝を強豪は、2002年の日韓大会以来16年ぶりの1次リーグ敗退の危機を迎えている。

    グループ最下位に転落したアルゼンチンは、最終戦でナイジェリアと戦う。

    ここでアルゼンチンが勝利し、さらにもう一方の最終戦でアイスランドがクロアチアを破れば、得失点差によっては、決勝トーナメント進出の望みは残されることになる。

    ディヌさんは、今回が「最後のW杯では」との報道もあるメッシ選手の熱狂的なファンだったという。友人や同僚たちには「準決勝進出を確信している」「メッシのゴールでアルゼンチンは勝利する」などと伝えていたそうだ。

    現地では、警察による捜索活動が続いている。