• worklifejp badge
Updated on 2019年3月8日. Posted on 2019年3月8日

「まさか夫が過労死するとは…」学校教員の長時間労働、その実態。文科省がYouTubeに動画を公開

小学校教員の約3割、中学校教員の約6割が過労死ラインである「月80時間以上」の時間外勤務をしている。

日本の学校現場で問題視されている、長時間労働。

youtube.com

文部科学省は3月8日、そうした現状を訴える動画をYouTubeで公開した。

それによると、小学校教員の約3割、中学校教員の約6割が過労死ラインである「月80時間以上」の時間外勤務をしている。

10年前に比べると、勤務時間は17〜20時間増えているという。

日本の先生の業務は多すぎる?

youtube.com

動画では、「教員の業務過多」について、株式会社キャリアリンク代表取締役の若江眞紀さんが以下のような要因があると指摘している。

・経験のない競技や部活指導をしなければならない
・教材用のプリントや学級だよりなど大量の印刷作業
・入試の監督をしないといけない

こうした授業外業務が増えた結果、上記の表のように授業や授業準備にかける時間がイギリスと比べ、31ポイントも低い現状も指摘している。

「夫がまさか過労死するとは思いませんでした」

youtube.com

教育現場では長時間労働などに起因する過労死や自死、精神疾患で現場を去るということも起きている。

中学校教員だった夫を過労死で亡くした、「神奈川過労死等を考える家族の会代表」の工藤祥子さんも動画に出演。こう呼びかけている。

「我が家も、夫がまさか過労死するとは思いませんでした。教師の過労死等は、本人や家族だけではなく、教え子である子どもたちにも大変大きな心の傷を与えてしまします」

「先生が尊厳と誇りを持って仕事ができて、未来を担う子どもたちが健やかに成長できるようにぜひ、教師のみならず、保護者、地域の皆様にも、ぜひ自分の問題と捉えていただいて、これからの学校における働き方改革をしっかり進めていくことが大切だと思っています」

動画の目的は、「学校の働き方改革」を知ってもらうことにある。

同省は「なぜ、学校はこんなにも忙しくなってしまったのか。何のために働き方改革が必要なのか。ぜひ、多くの方にご覧いただければ」と訴えている。

中央教育審議会は1月、残業時間を「原則月45時間、年360時間以内」とするガイドラインを答申。

部活動や見回りなどの一部業務を、外部指導員や地域ボランティアに委託するなどの取り組みをまとめた。

文科省は「看過できない教師の勤務実態」と指摘。各地の教育委員会などとともに「働き方改革」の取り組みを進めている。教員不足などの背景もあり、改善は容易ではないとの声もある。

動画はこちら。

YouTubeでこの動画を見る

youtube.com

Contact Kota Hatachi at kota.hatachi@buzzfeed.com.

Got a confidential tip? Submit it here