【台風10号】30日に上陸? 風よりも雨? 知っておくべき6つのこと

    Uターンをしてきたから、力を蓄えている。

    大型で非常に強い、台風10号が近づいている。

    ①英語名は「ライオンロック」

    台風には、日本や中国など14の国と地域が加盟している「台風委員会」によって、アジア独自の名前がつけられる。

    10号の英語名は「LIONROCK」。香港が命名しており、「獅子山」という山の名前に由来しているそう。

    ②東北地方の太平洋側から、初めて上陸するかもしれない

    気象庁によると、台風10号は30日の21時前後に上陸するとみられている。このままの進路だと、東北地方に直撃する可能性が高いという。

    統計が始まった1951年以降、太平洋側から東北地方に上陸した台風は確認されていない。

    中心気圧は30日午前9時には960ヘクトパスカル、31日午前9時には975ヘクトパスカルになる予報のため、上陸時の勢力も非常に強いと予測されている。

    ③Uターンをしてきたから、力を蓄えている

    ④風よりも雨に警戒すべき

    気象庁によると、台風10号では北日本を中心に、大雨に警戒が必要だ。

    大雨のピークは、関東地方では29日夜から30日朝、東北地方では30日朝から31日朝くらいにかけて。

    場所によっては、1時間に80ミリ以上の「息苦しくなるような圧迫感がある、恐怖を感ずる」雨が降る可能性もある。これは、周囲の視界がなくなり、車の運転も危険なレベルの豪雨だ。

    なお、30日朝までの24時間雨量は多いところで150ミリ、31日朝までの雨量は東北地方で300~500ミリ、北海道、北陸で100〜200ミリ、関東地方で100〜150ミリと予測されている。

    気象庁は河川の氾濫や土砂災害への警戒を呼びかけるとともに、日が暮れる前の早めの避難を呼びかけている。

    ⑤1ヶ月に4個の台風が上陸するのは、54年ぶり

    今月、すでに日本には3つの台風が直撃しており、10号が上陸すれば4つ目。

    これは、1954年9月と1962年8月に並ぶ最多タイ記録だ。台風の平均上陸数は年2.7個なので、いかに多いかよくわかる。

    これには、地球温暖化が影響しているとも考えられる。

    気象庁の担当者は「温暖化の影響で、日本周辺の海水温が上昇し非常に高くなっている。そのため、勢力の強い台風の数が増加している」と語った。

    ⑥とにかく早めの避難を心がけよう

    豪雨の際、川の氾濫や土砂崩れなど災害は一気に起きる。自治体から避難指示が出たときには、すでに被害が発生し、時すでに遅しということになりかねない。

    それを防ぐため、災害が起きる前に避難するのが「予防的避難」。明るいうち、まだ雨の降っていない間から、早めの避難をすることを指す。

    一方、すでに災害が差し迫っているときは、無理に避難をしないことも大切だ。外が真っ暗だったり、避難するのも危ないような状況のときは、自宅の2〜3階や近くの高い建物に避難するべき場合もある。これを「垂直避難」という。

    いま読んでおきたい備えや交通情報、土砂災害情報は、こちらに詳しくまとまっています。ぜひ、参考にしてください。