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コロナ禍のハロウィンに「Go To 渋谷」? 東京新聞の英語見出しにツッコミ相次ぐ

10月23日付朝刊に記されたのは、長谷部健・渋谷区長が今年のハロウィンに伴い「感染者0、迷惑行為0」「外出自粛モードで安全に!」と、自粛を呼びかけた会見を紹介したものだったが…

新型コロナウイルス の感染拡大に伴い、渋谷区長がハロウィン自粛を求めたことを紹介する東京新聞の記事の「英語」に注目が集まっている。

紙面では「No! go to 渋谷」と書かれており、正反対の意味になるとツッコミが相次いでいるのだ。

10月23日付朝刊に記されたのは、長谷部健・渋谷区長が今年のハロウィンに伴い「感染者0、迷惑行為0」「外出自粛モードで安全に!」と、自粛を呼びかけた会見を紹介したもの。

ネット版の記事は【「今年のハロウィーンは渋谷に来ないで」コロナ対策で区長がお願い】となっているが、紙面の見出しは「No! go to 渋谷」に。

「GoTo」キャンペーンになぞらえた見出しのようにもみえるが、英文法に則れば、現状のままでは正反対の意味を持ってしまう。

この間違いを指摘したツイートは大きく拡散し、「東京新聞が渋谷にいくよう煽っている」「ハロウィンを滅ぼさないための粋な計らい」などと、Twitter上でツッコミが相次いで広がっている。

そもそも、「GoTo」キャンペーンの「Go to travel」「Go to eat」なども英語表現的な違和感や誤りを指摘する声は、かねてからあがっていた。なお、朝日新聞の取材に対し、政府側は「伝わりやすさを重視した結果です」と述べている。

いずれにせよ、英文法で言えば、見出しの表現は「Do Not Go to 渋谷」が正しくなるはずだ。東京新聞はBuzzFeed Newsの取材に対し、「特に見解はありません」と回答している。

なお、渋谷区によると、10月31日午後6時から翌11月1日午前4時に警備員約100人を動員するほか、昨年に成立した条例に基づき「道路・公園などの公共の場における飲酒を禁止」などを呼びかける。

また、警視庁も昨年と同様に警戒に当たるという。「Go to 渋谷」を鵜呑みにしないように、注意が必要だ。