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希望の党・小池代表、開票結果を受け謝罪 「私の言動が不快な思いをさせた」

知事は日本ではなく、パリにいた。

10月22日に投開票された衆議院議員選挙。政権交代を訴えてきた希望の党代表の小池百合子・東京都知事は、日本ではなく、パリにいた。

国際会議に参加するため、フランスに出張している最中だからだ。

「非常に厳しい結果だと思います」

小池知事は日本時間の10月22日午後8時すぎ、開票結果に関する各社の報道を受け、こう語った。

「非常に厳しい結果だと思います」

NHK(午後8時すぎ現在)によると、自民・公明両党の与党だけで、衆議院の3分の2をうかがう情勢。立憲民主党は67〜44議席の見通しの一方、希望の党は59〜38議席。野党第1党の座も厳しい。

また、小池知事自らの地盤から出馬した側近の若狭勝氏は、早々と小選挙区での落選が報じられている。

「まだまだこれから、優位な人材が一人でも勝ち上がってくれることを期待しております」

NHKの映像を通じて映し出される知事には、自信に溢れたいつものような笑顔や覇気はない。表情は暗く、自らの「言動」についての反省の弁も聞かれた。

「私の言動が不快な思いを抱かせた」

「敗因はこれから分析をしなければならないと思いますが、私自身、これまでの言動等、皆さんに不快な思いを抱かせてしまったことについては申し訳ないと思っております」

「政策本位ということを考えて申し上げたわけでございますが、厳しい結果につながっているというところは、そういったところも大きな問題だったと真摯に受け止めたい」

候補者を選定する際、民進党出身者を「安全保障や憲法観」で絞り込むことについて、記者会見で、「リベラル派を排除する」と発言したことを指しているのだろうか。

NHKが出口調査で小池知事の政治行動について問うたところ、「大いに評価」(8%)と「ある程度評価」(35%)の合計(43%)は、「あまり評価せず」(39%)「全く評価せず」(18%)の合計(57%)を下回っている。

共同通信によると、小池知事は代表を続投する方針だという。

「存在意義が失われることはない」

一方、選挙前に民進党を離党し、希望の党に合流した細野豪志氏はNHKのインタビューにこう答えた。

「自民党に変わりうる改革保守、政権を担える政権が必要という我々の存在意義が失われることはない。これからも重要だ。予測の数字は厳しいものがあるが、開票はこれからということで、推移を見守りたい」

「開票完了までまだまだこれから、優位な人材が一人でも勝ち上がってくれることを期待しております」

BuzzFeed Newsは、希望の党の開票センターへの取材を予定していたが、党側から拒否された。

理由は「事前申し込みがなかった」からだ。では、どうすれば事前申し込みができたのかを確認したところ、今回の会見は、党本部が選んだメディアにしか案内を送っていないのだという。

現場の担当者(当日のボランティアスタッフ)はBuzzFeed Newsの取材に「そもそも、BuzzFeedにこの会見の情報が回ってしまっていることがおかしい」と語っている。


BuzzFeed Newsはその経緯を【希望の党の会見場に行ったら、「徹底した情報公開」をしてもらえなかった話】に掲載しています。