沖縄・辺野古への米軍基地建設中止を求める「県民大会」が3月16日、那覇市で開かれた。
翁長雄志知事が亡くなった直後の前回大会と比べると小さい規模だったが、「新都心公園」には大勢の人が集まった。
玉城デニー知事は宮古島出張中のため欠席。謝花喜一郎副知事がメッセージを代読した。
マスコミ各社もその様子を伝えたが、そのすぐ近くでは別の光景も広がっていた。
多くの街宣車が集まり、集会に対して怒号を浴びせていたのだ。
沖縄県警の機動隊も出動し、途中、公園横の道路が一時封鎖されたほど。
街宣車はサイレンや音楽を大音量で流し、県民大会の「解散」を求めた。
さらに、県民投票そのものや辺野古移設に反対する玉城知事、沖縄2紙の批判を繰り返していた。
旭日旗だけではなく、沖縄県旗と日本国旗が飾られている街宣車もあった。
大会終了後も怒号は止まず、マンションや商業施設などが立ち並ぶ地区は、一時騒然とした。
ある地元記者は「少し、異様な雰囲気だった」と語る。
県民大会では、翁長知事が「命をかけて守り抜いた県民の誇りと尊厳」を引き継ぐとする決議文を採択。