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フジテレビ「タイキョの瞬間」に批判殺到 入管行政の「闇」には触れず

入管の収容施設では、自殺者も出ているが…

フジテレビが10月6日夜に放送した番組『タイキョの瞬間!密着24時』がTwitter上などで批判を集めている。

なぜ、この番組が批判を集めているのだろうか。

法務省入国管理局によると、2009年以降に収容中に死亡した人は13人。うち自殺者は5人いる。

さらに、施設への収容が半年を超える長期収容者も増加傾向にある。

番組の批判はこれだけに止まらない。番組で映された女性が、「技能実習生」だったことなどについても、批判が高まった。

この番組については、東京入国管理局が自らのTwitterでこう紹介している。

❝東京入国管理局からのお知らせ❞ 10月6日(土)19時からフジテレビ系列の「密着24時!タイキョの瞬間」で当局調査第一部門の摘発や成田空港での上陸審査の様子などが放送予定です。現場で奮闘する入国警備官と入国審査官の姿をぜひご覧下さい! フジテレビHP番組案内↓ https://t.co/r6c2fXRm76

「現場で奮闘する入国警備官と入国審査官の姿をぜひご覧下さい!」

収容される側との温度差は、あまりにも大きい。実際、5月にBuzzFeed Newsの取材に応じた1年以上の長期収容者たちは、こんな気持ちを吐露している。

「私たちを、助けてください。刑務所だったら期間があるけれど、ここではいつ出られるのか、わからない。本当につらいです」

「24時間、軟禁されているような気持ちです。いつ出られるのか、いつ強制送還されるのかわからず、毎日が不安でもう耐えられない。入管が、怖い。記者さん、どうか力になってください」