「電子政府」利用できず?1週間の保守作業、法令検索や申請、パブコメなどに影響

    「e-Gov」では法令や各省庁の予算、公文書に関するの情報などを検索、閲覧することができるほか、社会保険などに関する申請もネット上で行うことができる。2001年から運用が始まった。連休明けの24日火曜日の午前9時まで利用できないため、注意が必要だ。

    総務省行政管理局が管轄する行政情報ポータルサイト「電子政府の総合窓口(e-Gov)」が11月18日正午からリニューアルのための大規模な保守作業に入った。

    法令の検索やパブリックコメント、各種電子申請など、機能の大部分が連休明けの24日火曜日の午前9時まで利用できないため、注意が必要だ。

    「e-Gov」では法令や各省庁の予算、公文書に関するの情報などを検索、閲覧することができるほか、社会保険などに関する申請もネット上で行うことができる。2001年から運用が始まった。

    総務省行政管理局行政情報システム企画課よると、今回の更新作業は近年の電子申請の増加に伴い、ユーザーインタフェース(UI)やデザイン、さらにシステム面などを大規模にリニューアルする。

    リニューアル後は、これまで一部で未対応だったmacOSやスマホにも対応できるようになる。電子申請では、複数の申請などの利便性を高めるため、「e-Gov アカウント」の登録が必要となり、マイページもできる。

    また、これまでは正式名称が「電子政府の総合窓口(e-Gov)」だったが、「名が体を表していないとの⾃⼰認識に基づき、現在の名称から『電⼦政府の総合窓⼝』を 取り除くこととしました」として、名称を「e-Gov」に統一するという。

    今回のリニューアルは、菅政権における「行政デジタル化」などの動きとは関係がなく、もともと予定されていたもの。

    担当者はBuzzFeed Newsの取材に「電子申請手続きのピークからは外れているなど、できるだけ影響の少ない時期を選びました」と語る。

    本来は9月を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う各種申請の延期などを受け、延期されていた。システム規模の問題から3連休中では収まりきらず、2日前の11月18日からの作業開始となったという。

    現在はリニューアル後の概要も含めて一切の情報が閲覧できない状況が続いているため、その詳細はアーカイブサイトなどから閲覧する必要がある。アーカイブサイト上で申請や検索をすることはできない。

    なお、「個人情報ファイル簿検索サービス」と「行政文書ファイル管理簿検索サービス」は11月19日午後8時〜23日午後5時まで使うことができるという。