ドラム式洗濯機で5歳児が窒息死か 子どもを守るためにできること

    同様の事故はこれまでも相次いでいる。

    大阪府堺市で1月27日、5歳の男の子がドラム式洗濯乾燥機の中でぐったりしているのが見つかり、その後死亡した。NHKなどが報じた。

    洗濯乾燥機は内側から開かない構造のもので、男の子が中に入ったあとドアが閉まり、閉じ込められ、窒息死した可能性が高いとみられている。

    ドラム式洗濯乾燥機では、2015年にも東京都で、当時7歳だった男の子が同様の事故で死亡している。

    海外でも類似の事故は発生しているほか、朝日新聞の調査によると、2013~14年にかけても3件の事故がおきており、2~5歳の子どもが亡くなっていたという。

    子どもを守るためにできること

    ドラム式洗濯乾燥機は扉が横向きについており、低い位置であることから、子どもが出入りするのは容易だ。

    内側から開かない構造になっている機種があるため、消費者庁はこれまでに数回、「子ども安全メール」で注意を促している。

    消費者庁が呼びかける、事故を防ぐ対策の要点は以下の3点だ。


    • 使っていない時でも、ドアは必ず閉めること
    • ドアが開かないようにするチャイルドロック機能を利用すること
    • チャイルドロックがない場合は、ドアにゴムバンドをかけるなどの工夫をすること

    では、ゴムバンドは、どうつければよいのか。日本赤十字社は「こどもの事故予防」のサイトでこう解説している。

    ゴムとフックでふたを押さえます。接着剤でつけるフックを2つ用意し、洗濯機の両サイドに付けます。

    ゴムひもまたはヘア用のゴムを1メートルくらい用意し、輪にして結びフックに付けます。

    そのほか、子どもを物理的に近づかせないようにしたり、危険を周知するということも有効な対策だ。

    一方、縦型洗濯機でも子どもが溺死する事故が起きている。消費者庁は「踏み台になるような洗濯かごなどは近くに置かない」ように呼びかけている。