【高校野球】海外メディアが写した球児たち ちょっぴり違うその視点

    なんだかアーティスティック。

    熱戦が繰り広げられている夏の高校野球。海外からは、どんな風に見えているのか。彼らがレンズを通して見たその様子は、普段僕たちが見ているものと、ちょっぴり違う。

    たとえばこれ。スリランカ出身、フリーランスのフォトジャーナリストが撮った、2011年の福井県大会。

    試合に敗れた選手たちの、涙。

    キャプションでは、こんな風に高校野球のことが説明されている。

    「”甲子園”として知られる高校野球トーナメントで、全国4000校近くの王者が決められる。8月に始まる甲子園は、多くの日本人の興味を惹きつける」


    これは、オーストラリア人が撮影した中学生のクラブチーム。やっぱり、味がある。

    泥だらけのランチタイム。

    後片付け。

    これらの写真のキャプションは、こうだ。

    「1872年にアメリカ人教師・ホーレス・ウィルソンによって日本に伝えられた野球は、この国でいちばん人気のスポーツだ」

    「8月に開催される”夏の甲子園”と呼ばれる全国大会には49チームが参加する。日本でもっとも大きなアマチュアスポーツの大会で、世界でいちばん大きな高校野球大会でもある。日本中で放映されるこの2週間にわたるイベントは、イチローや松井秀樹などのスターも生み出してきた」


    この写真は、震災の翌年。2012年3月に石巻工業を撮影したもの。配信元は、世界的な報道機関であるAP通信社だ。

    ここでもやっぱり、靴。

    キャプションには、こう記されていた。

    「壊滅的な被害をもたらした地震と津波から1年が経っても、彼らの生活は苦しいままだ。それでも石巻工業の選手たちは、日本の野球界における最大のステージでの試合に向け、練習を積んでいる」