「無知が招いた失態」DaiGo氏が謝罪ライブで語ったこと「ホームレスの命」発言問題で

    メンタリストDaiGo氏のYouTubeチャンネルの登録者数は約250万人。Twitterのフォロワーは76万人を超える。8月7日に公開したライブ配信動画での発言は、「優生思想に直結する」「差別や攻撃をあおる」など多くの批判を受けていた。

    「ホームレスの命はどうでもいい」「生活保護の人が生きてても僕は別に得しない」などという発言をしていたメンタリストDaiGo氏が8月13日夜、自らのYouTubeライブで謝罪した。

    この発言には「優生思想に直結する」「差別や攻撃をあおる」など、実際に生活困窮者の支援を続けている人だけでなく、多くの批判が出ていた。

    DaiGo氏は「今までの中で一番よくないことをした」と述べ、「無知が招いた失態」として、今後支援現場にも直接足を運ぶと明らかにした。

    DaiGo氏は8月13日夜、ライブ配信の冒頭で「この度は大変申し訳ございませんでした」と謝罪。

    配信の冒頭で、「さすがにあの言い方はちょっと良くなかった」「差別的であると反省」「保護をされている方も気分を害されたと思います」などと述べた。

    「働きたくても働けない人がいて、いまは働けないんだけれどもこれから頑張って働くため、一生懸命社会復帰を目指して生活保護を受けながら頑張ってる人とか、そういうたちを支援してる人とかがいる」

    「僕もやっぱりいじめを受けていたので、その打ち砕かれる思いがよくわかっていたはずなんだけれども、そういうことを言ってしまった。もう言い訳のしようがない」

    自らの言動については「エスカレートした。感情的になり、今までの中で一番よくないことをした」「知らない状態で暴言を吐いてしまった」「無知が招いた失態」と振り返った。

    生活困窮者が「何を悩み、どういうことに苦しみ、どう考えて生きてるのかを知らないで批判した」ことについて、「一番反省している」とした。

    そのうえで、「ちゃんと勉強しようと思った」「ただ謝って形だけ終了はよくない」と、困窮者の支援を続けている認定NPO法人「抱僕」の奥田知志氏に連絡を取り、今後、実際に現場にも足を運び、話を聞いて発信をする考えだと明かした。

    また、この日の配信の収益は、すべてを慈善団体に寄付するとしている。

    当初は「個人の感想」と反論

    メンタリストDaiGo氏のYouTubeチャンネルの登録者数は約250万人。Twitterのフォロワーは76万人を超える。同氏は8月7日に公開したライブ配信動画で、次のようにコメントした(要旨)。

    「僕は生活保護の人たちにお金を払うために税金を納めてるんじゃない。生活保護の人に食わせる金があるんだったら猫を救ってほしい。生活保護の人が生きてても僕は別に得しないけど、猫は生きてれば得なんで」

    「自分にとって必要のない命は、僕にとって軽い。だからホームレスの命はどうでもいい。言っちゃ悪いけど、どちらかというホームレスっていない方がよくない?正直。 邪魔だしさ、プラスになんないしさ、臭いしさ、治安悪くなるしさ、いない方がいいじゃん」

    さらに「(人は)社会にそぐわない人間を処刑して生きてきてる。犯罪者を殺すのだって同じ」とも述べていた。

    この発言に対しては、生活困窮者をサポートする支援者から「言語道断」「ヘイトクライムを誘発しかねない」と強く批判の声があがった。「優生思想に直結する」と危険性に指摘する声もあった。

    批判が殺到した12日夜、DaiGo氏は新たにライブ配信動画を公開。「僕は個人的に思って言っただけなので、別に謝罪するべきことではないと思いますよ」などと語り、あくまで「個人の感想」であると強調していた。