「何で千葉ばっかり?」大雨の被害相次ぎ8人死亡、被災地からは悲痛な声も

    度重なる台風で大きな被害を受けた被災地が大雨に襲われた。各地で土砂災害や河川の氾濫、住宅の浸水被害が相次ぎ、千葉と福島であわせて8人が死亡、4人が行方不明となっている。

    10月25日の大雨で、半日で10月の平年1ヶ月分の雨が降った千葉や福島、茨城では土砂災害や河川の氾濫が相次いだ。

    なかでも被害が大きいのは千葉だ。NHKのまとめ(10月26日午前9時現在)によると、土砂崩れなどで8人が死亡し、2人が行方不明となっている。住宅などの浸水も起きているとみられる。

    度重なる台風で大きな被害を受けた千葉を再び襲った豪雨災害に、被災地からは「助けてください」「これ以上いじめないで」などという声も上がっている。

    千葉大丈夫? というのがトレンドに上がってますが大丈夫じゃないです😭 被害差は地域により違いますが、台風15号や19号被害があり、この大雨や土砂災害警戒…川の危険水位越えたり、冠水したり、電車も運休あったり、避難指示が出てたり… 「何で千葉ばっかり?」という気持ちです😭 #チバテレ

    《「何で千葉ばっかり?」という気持ちです》

    10月25日夜には「千葉大丈夫?」が一時トレンド入りしたことを受け、地元・千葉テレビの公式アカウントがこうツイートした。

    《千葉大丈夫? というのがトレンドに上がってますが大丈夫じゃないです》

    報道機関の心境の吐露に、「乗り切りましょう!」「心身ともに疲れます」「千葉が何したっていうの?」などというリプライが集まっている。

    同様の声は、あちらこちらから上がっている。千葉県出身でZOZO創業者の前澤友作さんも自身のTwitterで、「神様、お願いです。もう千葉をこれ以上いじめないで。お願い」とその心境を明かした。

    市民たちの投稿も相次いだ。水没した店舗をうつした動画とともに「千葉を助けてください」と投げかけた声は1.5万以上リツイートされている。

    各地で被害、安倍首相も注意呼びかけ

    千葉、茨城、福島では、わずか半日で一か月分の雨が降るなど記録的な大雨となり、河川の氾濫などによる浸水被害、土砂崩れなど大きな被害が発生しました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、すべての被災者の皆様に心からお見舞いを申し上げます。

    一方、千葉以外の豪雨被災地でも新たな被害が相次いでいる。その全容は翌10月26日朝の段階でも、明らかになっていない。

    福島県いわき市では土砂崩れが発生し、住宅が損壊。相馬市や南相馬市では、浸水被害が相次いでいるとみられる。NHKによると、相馬市では、親子2人が行方不明になっているという情報もある。

    安倍晋三首相は同日、被害が激しかった千葉、茨城、福島の被災者に対し、こうツイートした。

    「お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、すべての被災者の皆様に心からお見舞いを申し上げます」

    政府としても救命救助に全力を挙げ、ライフラインの復旧や生活支援に取り組むといい、「大雨の峠は過ぎましたが、これまでに降った大雨により、河川の水位上昇に加え、地盤がゆるんでいるところもあります」と注意を呼びかけた。